伊坂プレス トラベルマガジン

アカウント作成 ログイン
LANGUAGE
ホーム > トラベルマガジン > 新潟県 > 新潟県の佐渡島は東京23区の1.5倍の面積があります。定番の「佐渡金山」「たらい舟」「朱鷺」を回るだけでも日帰りではちょっとムリです!

佐渡島(あつ森)のイラスト

新潟県の佐渡島は東京23区の1.5倍の面積があります。定番の「佐渡金山」「たらい舟」「朱鷺」を回るだけでも日帰りではちょっとムリです!

2022/06/24

 

佐渡島は、日本海に浮かぶ新潟県の島です。面積は約854km²。本州などの主要4島と北方領土を除く日本の島の中では、沖縄本島に次ぐ大きな島です。東京都23区の約1.5倍の面積があります。路線バスの運行本数が少なく、観光スポットが広範囲に点在しているので、佐渡観光の定番である「朱鷺」「佐渡金山」「たらい舟」を回るだけでも日帰りは不可能です。車を利用しても難しいかもしれません。

海の国道350号線(新潟港~両津港、直江津港~小木港)の航路イラスト図

佐渡島へのアクセスは、新潟港(新潟県新潟市)~佐渡島(両津港)、直江津港(新潟県上越市)~佐渡島(小木港)とそれぞれ航路が結ばれていて、佐渡汽船のカーフェリーやジェットフォイルが就航しています。ちなみに、新潟港~両津港の海上区間と直江津港~小木港の海上区間は、国道350号線(通称「海の国道」)に指定されています。

佐渡島(尖閣湾のイラスト)

佐渡島は、アルファベットの「S」字のような形をしています。北側は「大佐渡」、南側は「小佐渡」と呼び、その間を「国仲」と呼んでいます。「大佐渡」エリアの北側に位置する約50kmの外海府海岸は、日本海の荒波に浸食されて造り出された奇岩、奇勝が連続する新潟県随一の景勝地で、国の名勝にも指定されています。特に「尖閣湾」の景観がおすすめです。

佐渡島(大野亀とトビシマカンゾウのイラスト)

北緯38度は日本の植物の北限と南限の境界線とされています。佐渡島は北緯38度線上に位置しているので、北限と南限の植物が共生する珍しい島です。佐渡島には、約1500種以上の植物が自生しています。ドンデン山トレッキングや「大野亀」の散策が大人気です。

佐渡島のスキューバダイビング(コブダイ弁慶のイラスト)

また、佐渡島の海も暖流と寒流の影響を受けて魚の種類が豊富です。スキューバダイビングや水上バイクなどのマリンレジャーが盛んです。

佐渡島(日蓮聖人島流しのイラスト)

佐渡島の歴史は古く、日本最古の歴史書『古事記』の「国生み」神話には、大八洲(おおやしま/日本神話時代の日本の名前)を構成する重要な島の一つとして登場します。また、7世紀には律令制度による佐渡国が置かれ、流刑地としても定められました。古代から中世にかけて、政争に敗れた天皇、貴族、僧侶、文化人が佐渡島に「島流し」にされました。「国仲」「小佐渡」エリアには、鎌倉時代(13世紀)に島流しにされた順徳上皇や日蓮聖人の遺跡や伝説が数多く残されています。

佐渡島(西三川砂金山の砂金採りのイラスト)

佐渡島には、確認されているだけでも55座の金銀山が分布していますが、西三川砂金山は、平安時代後期の『今昔物語』にも記録されている佐渡島最古の金山です。西三川砂金山には、砂金採り体験ができるテーマパーク「西三川ゴールドパーク」があります。

佐渡金山(道遊の割戸のイラスト)

江戸時代(17世紀)のはじめに佐渡金山(相川金銀山)が発見されると、江戸幕府は、佐渡島を幕府直轄(天領)にして、金銀山開発を行い、採掘された金銀が江戸幕府の財政を支えました。佐渡金山の坑道の一部が公開されていて、江戸時代の採掘作業を再現した様子が見られます。

佐渡島(矢島経島でたらい舟を漕いでいるイラスト)

佐渡島南部の小木海岸は、岩礁、浅瀬が多く、普通の舟では磯漁ができないので、舟底が浅く平らな「たらい舟」を使って漁を行っています。小木港と「宿根木」集落で、たらい舟の乗船体験ができます。

佐渡島(宿根木の三角の家のイラスト)

江戸時代中頃から明治時代にかけて、宿根木は北前船の交易で繁栄した集落です。北前船の船主や船大工が集住したので、船の技術で作った「三角の家」や質素な外観とは対照的に、屋内は漆塗りを施した豪華な造りの船主の家が公開されています。「千石船展示館」では、江戸時代の図面を元に製造された全長約24mの千石船が展示されています。

佐渡島(繁殖期の朱鷺のイラスト)

国際保護鳥のトキが日本で最後まで棲息した場所が佐渡島です。日本のトキは2003年に絶滅しましたが、1999年から中国から贈られたトキの人工繁殖が「佐渡トキ保護センター」で行われています。トキの森公園では、実物のトキを観察することができます。2008年にトキを放鳥してからは、佐渡島の田んぼで捕食しているトキが見られることもあります。

佐渡島(能舞台で薪能が行われているイラスト)

「芸能の島」と言われるほど、佐渡島の芸能は多種多彩です。「薪能狂言」、「つぶろさし」(神楽)、「のろま人形」(人形浄瑠璃)、「鬼太鼓」、「佐渡おけさ」など、佐渡島独自で発展した伝統芸能、離島であるが故の他地域と混じり合わない原型を留めた伝統芸能が、現在も受け継がれています。

 

この記事を書いた人

どもども

記事にコメントするにはログインが必要です

ページのトップへ戻る