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佐渡島の伝統芸能「つぶろさし」

佐渡島の伝統芸能 奇祭 つぶろさし

2020/11/21

老若男女が大喜びする佐渡島の伝統芸能「つぶろさし」は、あまりにも卑猥すぎて目のやり場に困るけど、そのリズミカルな動きに心奪われる。まさに珍祭!

新潟県佐渡島の南部・羽茂(はもち)地区に伝わり、新潟県の無形文化財に指定されている伝統芸能「つぶろさし」を紹介します。

「つぶろさし」は、五穀豊穣、子孫繁栄を祈願して神社に奉納する神楽のひとつです。400年から500年くらい前に、羽茂のお殿様に仕えていた茶坊主が茶道の修業の際に京都から持ち帰ったという説、祇園祭の芸能屋台で習得して持ち帰ったという説があります。神社によっては、獅子が出るものや鬼が出るものなどがあって内容は若干の違いがありますが、共通して男性役の「つぶろさし」と女性役の「ささらすり」が登場します。

「つぶろさし」とは?

佐渡島「つぶろさし」「ささらすり」「銭太鼓」

登場人物は「つぶろさし」、「ささらすり」、「銭太鼓」の3人です。「つぶろさし」の「つぶろ」とは男性器のことで、「さし」は「さする」が転化したといわれ、精力絶倫男という設定です。美しい女性役の「ささらすり」は、簓(ささら)という竹の棒をこすりあわせ音を出しながら「つぶろさし」を誘惑します。そこにお金持ちでグラマーだけど醜女という設定の銭太鼓(醜女なので顔を頭巾で隠しています)が登場して、胸やお尻をプリプリさせ、タンバリン(銭太鼓)をジャラジャラと鳴らしながら「つぶろさし」を誘惑します。

奇祭「つぶろさし」について

佐渡島つぶろさし(羽茂まつり)

「つぶろさし」、「ささらすり」、「銭太鼓」の演者は全員男性です。笛や太鼓を演奏するお囃子の人もいれると、だいたい10人くらいの構成になっています。演舞の時間は10分くらいで、軽快なお囃子をバックにして、「つぶろさし」が巨大な張り形をユーモラスに動かし、その巨大な張り形を股に挟んだ状態でステップを踏みながら舞い始めます。次第に「つぶろさし」は張り形をさすりはじめ、その手つきはなめらかな動きとなり、巨大な張り形は脈打つかのような動きになります。美しい「ささらすり」や肉体美の「銭太鼓」に誘われると、「つぶろさし」の股に挟んだ巨大な張り形は、さらに乱れ舞います。そして、激しく張り形をしごいた後、先端から「何か」を拭い取って、辺りに何度も何度もばら撒くような仕草を繰り返して演舞は終わりになります。

五穀豊穣、子孫繁栄を祈願して「種」を撒いています。

毎年6月15日の羽茂まつりのイベント(羽茂商工会前の広場)で「つぶろさし」が見物できます。(羽茂まつりの当日は、夜遅くまで「つぶろさし」は地区内の家々や商店を門付して回っています)

 

羽茂商工会までのアクセス

東京から

JR東京駅からJR新潟駅まで上越新幹線で約2時間。JR新潟駅から新潟港まで路線バスで約15分。

大阪から

伊丹空港から新潟空港まで約1時間。新潟空港から佐渡汽船新潟港ターミナルまで連絡バスで約25分。

佐渡汽船新潟港ターミナルから佐渡汽船両津港ターミナルまでジェットフォイルで約1時間、カーフェリーで約2時間30分。

 

両津港佐渡汽船バス停から佐和田バスステーションまで路線バス(本線)で約45分。佐和田バスステーションで路線バス(小木線)に乗り換えて羽茂商工会前バス停まで約1時間。

 

菅原神社までのアクセス

佐和田バスステーションで路線バス(小木線)に乗り換えて菅原神社入口バス停(フリー降車区間)まで約1時間。

 

草刈神社までのアクセス

佐和田バスステーションで路線バス(小木線)に乗り換えて羽茂本郷バス停まで約1時間、羽茂本郷バス停下車、徒歩約5分。

 

この記事を書いた人

どもども

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