佐渡島 尖閣湾
佐渡島の尖閣湾は映画「君の名は」の聖地だった!?北欧のフィヨルドのような景色が素晴らしいと旅行雑誌にも載っていたので尖閣湾に行ってみた。
新潟県佐渡島の北西に位置する外海府海岸の南端に「尖閣湾」があります。尖閣湾は5つの小湾の総称で全長は約3キロの峡湾です。太古の昔、佐渡島の最高峰「金北山」が噴火した時に溶岩が海岸段丘に流れ込み、長い年月の間冬の季節風と日本海の荒波によって浸食されてできたようです。佐渡島の代表的な景勝地で、国の名勝にも指定されています。
1932年、文部省の天然記念物の踏査が行なわれた際、「天下の絶景と賞される北欧ノルウェーのハルダンゲル峡湾の景観に勝るとも劣らない海岸美」として調査員が絶賛したので、その名を直訳して「尖閣湾」と名付けられました。尖閣湾の展望台からは全景が一望でき、荒削りの断崖と岩礁からなる景観美を楽しむことができます。遊覧船も運航しています。
尖閣湾の5つの小湾は、第一景「幽仙峡湾」、第二景「立雲峡湾」、第三景「金剛峡湾」、第四景「膳棚峡湾」、第五景「揚島峡湾」とそれぞれ呼ばれています。尖閣湾揚島遊園は第五景「揚島峡湾」に建つ観光施設です。
遊覧船は第二景から第五景を遊覧します。遊覧船の船底の一部はガラス窓になっているので、海中の様子がわかるようになっています。
尖閣湾の沖合に浮かぶ揚島と結ぶ橋は「真知子橋」と呼ばれています。尖閣湾は、1953年に公開された菊田一夫原作の映画「君の名は」の吊り橋シーンの撮影が行われたロケ地です。「君の名は」は、番組が始まる時間になると銭湯の女湯から人が消えるといわれるほどの人気作品で、主人公の氏家真知子のストールの巻き方は「真知子巻き」と呼ばれて女性の間で大流行しました。当時は吊り橋だった「真知子橋」は今はないですが、ミニ水族館の2階にある資料室にはロケ撮影のパネル写真が展示されています。
尖閣湾揚島遊園には佐渡島唯一の小さな水族館があります。尖閣湾付近の魚が展示されていて、サザエやウニなどに直接触れることができる水槽や「ドクターフィッシュ」の体験コーナーがあります。また全国でも珍しい「イカの遊泳」も見ることができます。
夏、尖閣湾の周辺はひまわり畑になります。「海の見えるひまわり畑」として人気がありますが、佐渡金山から尖閣湾へ向かう途中にある小川集落のひまわり畑は特に有名です。ひまわりの黄色、海と空の青が映えてコントラストがとても美しいです。
尖閣湾揚島遊園までのアクセス
東京から
JR東京駅からJR新潟駅まで上越新幹線で約2時間。JR新潟駅から新潟港まで路線バスで約15分。
大阪から
伊丹空港から新潟空港まで約1時間。新潟空港から佐渡汽船新潟港ターミナルまで連絡バスで約25分。
佐渡汽船新潟港ターミナルから佐渡汽船両津港ターミナルまでジェットフォイルで約1時間、カーフェリーで約2時間30分。両津港から尖閣湾揚島遊園まで車で約1時間。または、両津港佐渡汽船バス停から きらりうむ佐渡バス停まで路線バス(本線)で約1時間。きらりうむ佐渡バス停で路線バス(海府線)に乗り換え、尖閣湾揚島遊園バス停まで約20分。尖閣湾揚島遊園バス停下車、徒歩1分。
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