和布刈神社
2023/11/08
松本清張の小説『時間の習俗』で犯人は和布刈神社の神事をアリバイ工作に使っている。
和布刈(めかり)神社は、福岡県北九州市門司区、九州の最北端(和布刈公園内)に鎮座する神社です。松本清張の小説『時間の習俗』」の舞台となり、旧暦元旦の早朝に行われる和布刈神事が有名です。境内には松本清張の文学碑があります。
社伝によると、仲哀天皇9年(西暦200年)、神功皇后(14代 仲哀天皇の皇后)が三韓征伐での勝利を感謝して創建されたと伝えられています。祭神は、天照大神の荒魂「瀬織津姫」で、潮の満ち引きを司る神です。瀬織津姫は、潮の流れが激しい関門海峡を1800年以上見守り続けています。
荒魂(あらたま)とは、荒々しい側面が強調されて一神格となった神霊のことです。
和布刈神事は、神功皇后が三韓征伐からの凱旋を祝い、自ら神主となって、関門海峡のワカメを神前にお供えしたという古事に由来しています。和布刈には、ワカメを刈るという意味があります。旧暦の元旦、丑寅の刻(午前2から午前4時)に三人の神職が干潮の海に入って松明の明りを頼りにワカメを刈り取ります。それを神前に供え航海の安全、豊漁を祈ります。戦前(1945年)まで神事は秘儀とされ、非公開となっていました。
和布刈神事は、対岸の下関の一の宮、住吉神社でも同日同時刻に行なわれます。住吉神社の和布刈神事は非公開です。
和布刈神社までのアクセス
羽田空港(東京)から北九州空港まで約1時間50分。北九州空港からJR小倉駅まで西鉄バスで約35分。
JR新大阪駅からJR小倉駅まで新幹線で約2時間20分。
JR小倉駅から鹿児島本線(門司港駅行き)で約15分、JR門司港駅下車。
北九州銀行レトロ電車 九州鉄道記念館駅に乗り換え、関門海峡めかり駅まで10分。関門海峡めかり駅から徒歩8分、またはJR門司港駅から西鉄バス(和布刈行き)「和布刈神社前」下車、徒歩すぐ。
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