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天鏡閣のイラスト

天鏡閣

2023/01/19

猪苗代湖にある皇族の元別邸でミルクティーとケーキを頂きながらロイヤルなひと時を過ごしてみた。

福島県猪苗代町の猪苗代湖の湖畔を巡遊された有栖川宮威仁(ありすがわのみや たけひと)親王が、その風光明媚な景色に感銘されて1907年に別邸として建設されたのが「天鏡閣」(旧有栖川宮翁島別邸)です。近くには旧高松宮翁島別邸(現・福島県迎賓館)があります。1952年に「天鏡閣」は福島県に払い下げられて、1980年代から一般公開されています。国の重要文化財に指定されています。

天鏡閣の由来

大正天皇が書かれた揮毫「天鏡閣」の扁額

「天鏡閣」の名前の由来は、大正天皇が別邸から見える猪苗代湖の湖面を鏡に喩えられて命名されたと伝えられています。昭和天皇も新婚旅行で天鏡閣を訪れました。当時はまだ小さかった周囲の樹木も建物以上の高さまで大きくなったので、現在は邸内から湖面を見ることはできません。

有栖川宮家について

天鏡閣にある有栖川宮威仁親王の銅像

庭内には、有栖川宮威仁親王の銅像が設置されています。有栖川宮家は、江戸時代の初期、第107代・後陽成天皇の第7皇子の好仁(よしひと)親王によって創設された名門宮家で、初めは高松宮と称していました。

有栖川宮記念公園 有栖川熾仁親王の騎馬銅像

ちなみに東京の広尾にある有栖川宮記念公園にある騎馬の銅像は、威仁親王の異母兄である熾仁(たるひと)親王で、西南戦争や戊辰戦争で活躍しました。

威仁親王の継嗣である栽仁(たねひと)王が若くして亡くなられたので、有栖川宮家は廃絶しましたが、威仁親王の孫である喜久子妃が嫁いだ高松宮宣仁(のぶひと)親王が祭祀を継承しました。(宣仁親王は大正天皇の第3皇子ですが、高松宮家もその後廃絶しました)

福島県迎賓館

福島県迎賓館のイラスト

天鏡閣の近くには1922年に宣仁親王が建てた旧高松宮翁島別邸(現・福島県迎賓館)があります。国の重要文化財です。福島県迎賓館では定期的に茶席や箏曲演奏が開催されます。

ドレスの試着

天鏡閣 ドレスの試着サービス

天鏡閣の邸内では、明治時代風にデザインされたドレスを着飾りながら見学することができます。

ロイヤルティータイム

天鏡閣 ロイヤルティータイムのサービス

賓客食堂はティールームとして開放されていて、優雅な食堂でロイヤルティータイムを満喫することができます。

 

この記事を書いた人

どもども

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