別府温泉「地獄めぐり」
クイズです。アリ地獄、ワニ地獄、カピバラ地獄。別府温泉の「地獄めぐり」で実際に存在する地獄はどれでしょうか?
温泉数と湧出量が日本一の「おんせん県」こと大分県でも、特に温泉数が多いことで知られる別府市には、1000年以上も昔から噴気、熱泥、熱湯が噴出していて、その光景は地獄として恐れられていました。別府市内には数百の温泉があって、ゆっくり湯に浸かる温泉だけではなく、目で見て楽しむ温泉もあります。それが温泉(源泉)を地獄に譬えて見てまわる「地獄めぐり」です。
含有物の違いによって青、赤、白などのさまざまな色に変化した温泉や、定期的に熱湯が噴き出す温泉など、特色ある温泉を見てまわるのが別府観光の目玉のひとつになっています。別府市内にはたくさんの地獄と呼ばれる温泉がありますが、海地獄、血の池地獄、白池地獄、龍巻地獄は、国の名勝に指定されています。
海地獄は硫酸鉄の作用でコバルトブルーの色になった温泉です。一見涼しそうな色ですが、温泉の温度は98度もあるので、竹籠に卵を入れて茹でた温泉卵が名物になっています。
血の池地獄は、酸化鉄が化学反応をおこして真っ赤な熱泥が池底で噴き出しているので、池一面が赤く染まった血のように見えます。
白池(しらいけ)地獄は、噴き出る熱泉は無色透明ですが、池に落ちると白獨する温泉です。白池地獄には温泉熱を使った熱帯魚館があります。
龍巻地獄は約30分間隔で噴き出す間欠泉です。噴き出した熱泉は100℃を超え、50m以上の噴き出す力があるので、危険防止のために天井や周囲が石で覆われています。
天然坊主地獄は高温の泥が煮えたぎり、ボコボコと湧き上がる泥の光景が坊主(お坊さん)の頭のように見えるので名付けられました。血の池地獄、龍巻地獄と並んで別府三大地獄の1つに数えられていて、大分県の天然記念物にも指定されています。
鬼山地獄はワニを飼育しています。別名「ワニ地獄」と呼ばれています。
山地獄には岩山のいたるところから白い蒸気が噴き出しています。山地獄ではカバ、カピバラ、ポニー、ウサギなどが飼育されていて餌あげ体験も可能です。
海地獄・血の池地獄までのアクセス
羽田空港から大分空港まで約1時間35分。伊丹空港から大分空港まで約1時間。
大分空港からJR大分駅まで空港特急バスで約50分。
JR博多駅からJR小倉駅まで山陽新幹線で約20分。JR小倉駅でJR鹿児島本線(特急)に乗り換えてJR別府駅まで約1時間20分。
【海地獄エリア】
別府駅西口バス停から海地獄前バス停または鉄輪バス停まで路線バス(鉄輪線)で約25分。
海地獄から鬼石坊主地獄まで徒歩約1分。鬼石坊主地獄まで竈地獄まで約5分。竈地獄から鬼山地獄まで徒歩約1分。鬼山地獄から白池地獄まで徒歩約2分。白池地獄から鉄輪バス停まで徒歩約4分。
【血の池地獄エリア】
鉄輪バス停から血の池地獄前バス停まで路線バス(外回り循環線)で約6分。
血の池地獄から龍巻地獄まで徒歩約1分。
記事にコメントするにはログインが必要です