グーグルマップでナビってもたどり着けない山形県の美しい池泉「丸池様」へ簡単にアクセスする方法
2022/04/10
鳥海山の南西麓に位置する山形県遊佐町には、コバルトブルーに澄みきった「丸池様(まるいけさま)」と呼ばれる池があります。池の底からボコボコと鳥海山の湧水が出ている様子を見ることができます。丸池様とその周囲は、鳥海山大物忌神社(ちょうかいさんおおものいみじんじゃ)の神域なので、手つかずの社叢が残っていて、神秘的な雰囲気が漂っています。
地域の住民から古くから信仰の対象として大切にされているので、畏敬の念から「丸池様」と呼ばれています。
平安時代(11世紀)末期、戦で片目を射抜かれた鎌倉景正が丸池様で目を洗ったという伝説が残っていて、それ以来、丸池様に棲む魚はすべて片目になったといわれています。
丸池様の近くには鳥海山の伏流水が湧き出る牛渡川(うしわたりがわ)が流れています。
牛渡川は透明度が非常に高く、清流にしか繁茂しないという「梅花藻(バイカモ)」という水草が見られます。6月中旬には梅の花に似た小さな花をつけます。また、毎年10月から2月にかけて鮭が遡上します。
牛渡川には遡上する鮭を捕獲して採卵と孵化を行う「箕輪(みのわ)鮭漁業生産組合」という施設があります。シーズン中は鮭の遡上と水揚げ作業が見学できます。鮭やイクラも購入することができます。
丸池様はグーグルマップでナビってもたどり着くごとができません。「箕輪鮭漁業生産組合」は、丸池様から徒歩5分程度の位置にある施設なので、丸池様へ行くときは「箕輪鮭漁業生産組合」「箕輪(みのわ)鮭ふ化場」(「山形県 飽海郡 遊佐町 直世 字 箕輪(やまがたけん あくみぐん ゆざまち すぐせ あざ みのわ)」)をめざしてください。「箕輪鮭漁業生産組合」の前には駐車場があります。丸池様や牛渡川周辺の散策にも利用できます。
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