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鬼ヶ島(女木島)のイラスト

女木島(鬼ヶ島)

2022/12/08

香川県女木島に桃太郎伝説の鬼が棲んでいたという鬼ヶ島大洞窟があることを知っているか!?

香川県高松市に属する女木島(めぎじま)は瀬戸内海に浮かぶ島です。童話『桃太郎』に登場する「鬼ヶ島」として語り継がれていて、島の中央部にある鷲ヶ峰には鬼が棲んでいたという大洞窟が発見されています。桃太郎伝説の鬼は、桃太郎によって退治されているので、大洞窟には、鬼のモニュメントが展示されています。

女木島周辺マップ

女木島は、高松港から北北東約4km、フェリーで約20分の位置にあります。北北東軸約4km、北西軸約1kmの細長い島です。ちなみに、女木島の北北東1km先には男木島(おぎじま)があって、高松港から男木島までフェリーで40分。 高松港から女木島経由で就航しています。地元では、女木島と男木島を合わせて「雌雄島(しゆうじま)」(女木島が「雌」、男木島が「雄」)と呼んでいます。

鬼の灯台

女木島 鬼の灯台

フェリーが発着する女木港には、鬼ヶ島をイメージした「鬼の灯台」があります。金棒の部分が灯台になっています。フェリーから鬼の灯台を見ることができますが、防波堤沿いを歩いて「鬼の灯台」まで行くこともできます。灯台の台座には、愛嬌のある鬼が埋め込まれています。

石垣(オオテ)

女木島 石垣(オオテ)

フェリーが島に近づくと、桃太郎の攻撃に備えて鬼たちが築いたような石垣が立ち並んでいるのが目に飛び込んできますが、この石垣は桃太郎伝説とは関係ありません。女木島では、冬になると北西の季節風が山に当たり、向きを変えて吹き降ろす「オトシ」と呼ばれる強風が発生し、海水を巻き上げ、波のしぶきが家々に吹きつけてきます。この強風から家々を守るために築かれたのが「オオテ」と呼ばれる石垣です。現在は道路と防波堤ができて、海岸線は20mから30mほど後退していますが、かつてはこの石垣の前はすぐ海浜でした。

女木島のモアイ像

女木島のモアイ像

女木島にはモアイ像がありますが、このモアイ像も桃太郎伝説とは関係ありません。女木港のモアイ像は、高松市のクレーンメーカーのタダノが、イースター島の倒れた15体のモアイ像を修復するためのプロジェクトを立ち上げた時に実験用として制作した模刻の像で、プロジェクトの終了後、高松市に寄贈され女木島に設置されたものです。

鬼ヶ島大洞窟

女木島 鬼ヶ島大洞窟

女木島は、桃太郎伝説に登場する「鬼ヶ島」といわれていて、島の中央部にある鷲ヶ峰の山頂には鬼が棲んでいたという巨大な洞窟(鬼ヶ島大洞窟)があります。この「鬼ヶ島大洞窟」は、1914年に発見されました。広さ4000㎡、奥行き400m。大洞窟の内部は、鬼の会議室や監禁室、門番控室などが再現されています。洞窟が造られたのは、紀元前100年頃といわれています。

鬼ヶ島大洞窟に展示されている鬼瓦

女木島は、三年に一度開催されている『瀬戸内国際芸術祭』の開催地の一つです。香川県内の中学生約3000人が、『瀬戸内国際芸術祭』の作品として鬼瓦を制作して、大洞窟内とその周辺に展示しています。鬼瓦は、瓦屋根の棟の端に据えられる装飾用の瓦のことで、香川県の伝統工芸品の一つです。

帆船のようなピアノ

女木島 カモメの駐車場

女木島 20世紀の回想

女木港の周辺にも『瀬戸内国際芸術祭』の現代アートの作品が展示されています。防波堤にずらりと並んだカモメをモチーフにした風見鶏のオブジェ『カモメの駐車場』や海に浮かぶ帆船のようなピアノのオブジェ『20世紀の回想』があります。

 

女木島へのアクセス

【電車】

JR東京駅からJR岡山駅まで新幹線で約3時間20分。 ※JR新大阪駅からJR岡山駅まで新幹線で約50分。

JR岡山駅からJR高松駅まで約1時間。JR高松駅下車、高松港まで徒歩約5分。高松港から女木島まで定期船で約20分。

【飛行機】

羽田空港から高松空港まで約1時間15分。高松空港からJR高松駅までリムジンバスで約40分。JR高松駅から高松港まで徒歩5分。高松港から女木島まで定期船で約20分。

 

この記事を書いた人

どもども

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