元伊勢三社(皇大神社、豊受大神社、天岩戸神社)
京都福知山の元伊勢三社に参拝して「天岩戸」「元伊勢」「鬼退治」の三伝説を感じたい。
京都府福知山市の大江地区に鎮座する「皇大神社」「豊受大神社」「天岩戸神社」は、天照大御神の神霊が現在の伊勢神宮(三重県)に鎮座するまでの間、 一時的に鎮座していたと伝えられてるので、伊勢神宮ゆかりの神社として、総称して「元伊勢三社」と呼ばれています。
「元伊勢」の言い伝えとは別に、皇大神社と豊受大神社には、第31代・用明天皇の皇子・麻呂子(まろこ)親王の鬼退治の伝説が伝えられています。麻呂子親王が大江山の鬼を退治するに際して、伊勢神宮から内宮(現 皇大神社)と外宮(現 豊受大神社)を勧請したという言い伝えが残っています。ちなみに、大江山の中腹にある「日本の鬼の交流博物館」は、大江山の鬼伝説をテーマにした博物館です。
皇大神社の神体山である「日室ヶ嶽(岩戸山)」の麓に鎮座する天岩戸神社は、皇大神社の奥宮で、天照大神が天降ったところと伝えられています。また、天照大神が弟神の須佐男命の乱暴な振る舞いに怒って岩戸に隠れたという『岩戸隠れ』の神話も伝えられています。
峡谷の岩壁に鎮座する天岩戸神社に参拝するには、備え付けられている鎖を使って斜面を登ります。
皇大神社から天岩戸神社へ向かう山道の途中に「日室ヶ嶽遥拝所」という場所があります。夏至の日、遥拝所や皇大神社がある辺りから日室ヶ嶽を眺めると、太陽が山頂に沈むという光景が見られます。
元伊勢三社までのアクセス
東京から
JR東京駅からJR京都駅まで東海道新幹線で約2時間30分。
大阪から
JR新大阪駅からJR京都駅まで東海道新幹線で約15分。
JR京都駅でJR山陰本線(特急列車)に乗り換えてJR福知山駅まで約1時間30分。JR福知山駅で京都丹後鉄道宮福線に乗り換えます。
【皇大神社・天岩戸神社】
JR福知山駅から京都丹後鉄道 大江山口内宮駅まで約30分。大江山口内宮駅下車、皇大神社まで徒歩約15分。天岩戸神社は皇大神社から徒歩約10分。
【豊受大神社】
JR福知山駅から京都丹後鉄道 大江高校前駅まで約25分。大江高校前駅下車、豊受大神社まで徒歩約15分。
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