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羽黒山 山伏 修験道 松尾芭蕉

羽黒山の杉並木

2019/12/07

羽黒山の杉並木の参道は『ミシュラングリーンガイド』でわざわざ旅行する価値があるという三つ星に選ばれた観光スポットだけど頂上までの2446段の石段は徒歩60分で結構ヤバかったの巻

羽黒山は山形県鶴岡市にある標高414mの山です。月山(標高1984m)、湯殿山(標高1500m)と合わせて「出羽三山」と呼ばれていて、修験道の霊地として古くから信仰を集めています。

羽黒山 いでは文化記念館 修験道 山伏

修験道は、山に籠って厳しい修行を行って超自然的な力を得ることを目的とした仏教の一派です。修験道の実践者を「山伏」と呼び、独特な服を身にまとい奥深い山の中で修行をしています。羽黒山の麓にある「いでは文化記念館」では、出羽三山の歴史や文化、羽黒修験道の特徴などを分かりやすく紹介しています。 法螺貝の試吹体験もできます。

天狗と烏天狗は山伏と同じと考えられている。

ちなみに、日本の伝説上の生き物といわれる「天狗」は、山伏と同一視されることが多く、描かれる時は必ずと言ってよいほど山伏の格好をしています。天狗の特徴は、顔が赤くて鼻が高く、手には羽団扇(はうちわ)や金剛杖などを持っていて、背中には翼があって自由に飛ぶことできるといわれています。天狗の子分にはカラスが化身した「カラス天狗」がいます。

羽黒山の由来: 蜂子皇子と八咫烏の伝説。

出羽三山の信仰は、第32代崇峻天皇の皇子である「蜂子皇子(はちこのおうじ)」が開山したと伝えられています。6世紀末、崇峻天皇が蘇我氏に暗殺された時、聖徳太子の手助けで蜂子皇子は難を逃れて出羽国(現在の山形県秋田県)に入ると、3本足の霊烏「八咫烏(ヤタガラス)」の導きによって羽黒山に登り、山頂に祠(ほこら)を創建したのが始まりとされています。羽黒山には蜂子皇子の墓があって宮内庁が管理しています。

羽黒山 国宝・五重塔と爺杉

羽黒山の参道(一の坂)の杉並木の中には、東北地方では最古の五重塔があります。平安時代中期(10世紀頃)の平将門の創建と伝えられていますが、現在の塔は14世紀頃に再建されたものといわれています。五重塔の高さは29mです。国宝に指定されています。近くには樹齢1000年越え、樹の周囲10mの「爺杉」と呼ばれる巨杉があります。

羽黒山の杉並木 ミシュラングリーンガイド 

山頂まで約2kmの参道には三つの坂があって、2446段の石段とその両側には樹齢350年から500年の杉並木が約600本続いています。杉並木は国の特別天然記念物に指定されていて、『ミシュラングリーンガイド』の三つ星にも選ばれています。

羽黒山の杉並木(二の坂) 弁慶の油こぼしの坂

急こう配な二の坂は、別名「油こぼしの坂」と呼ばれています。平安時代末期、源義経の代参で羽黒山に訪れた弁慶は、あまりの勾配に奉納する油をこぼしてしまったと伝えられています。

羽黒山 芭蕉塚 松尾芭蕉 奥の細道

二の坂を過ぎると、芭蕉塚(ばしょうづか)と呼ばれる石碑があります。

江戸時代のはじめ、松尾芭蕉は『おくのほそ道』の旅で羽黒山に訪れた時に「涼しさや ほの三日月の 羽黒山」という俳句を残しています。

 

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どもども

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