人間将棋
2022/04/17
甲冑姿の武士を駒に見立ててプロ棋士が対局します!巨大な将棋盤の上を行き交う「人間将棋」は天童市の春の風物詩です!
山形県天童市は、将棋駒の生産量が日本一です。天童の将棋駒産業のおこりは、江戸時代、天童藩の武士が内職として始めたことに由来しています。毎年4月下旬の「天童桜まつり」の期間中に舞鶴山の山頂で「人間将棋」が行われます。
将棋は、チェスと同じく古代インドの「チャトランガ」というボードゲームの一種で、8世紀頃に日本に伝わったと考えられています。日本では、将棋と言えば一般的には「本将棋」のことをいい、9×9マスの盤上で8種類、40枚の将棋駒を使って2人で対戦します。
人間将棋は、15世紀頃、豊臣秀吉が秀次を相手に小姓や腰元らを将棋の駒として対局を楽しんだのが始まりといわれています。
毎年4月に開催される天童の「人間将棋」はとても有名で、全国から毎年12万人の将棋ファンや観光客が訪れます。2000本の桜が咲き誇る舞鶴山を舞台で、甲冑姿に身を固めた武者たちが将棋の駒となって、プロ棋士の差し手に従い、巨大な将棋盤の上を行き交う様子は時代絵巻そのものです。
将棋駒の生産量が日本一の町だけあって将棋駒の郵便ポストや橋の擬宝珠(ぎぼし)、詰め将棋の歩道など、天童市内には将棋駒のモニュメントが至るところにあります。
JR天童駅には、将棋の歴史など将棋全般についてわかりやすく展示している「将棋資料館」や誰でも気軽に将棋が楽しめる「将棋交流室」があります。
天童公園までのアクセス
JR東京駅からJR天童駅まで山形新幹線で約3時間。JR天童駅下車、JR天童駅から天童温泉まで徒歩約10分。天童温泉から天童公園まで徒歩約5分。
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