金華山にそびえる岐阜城

金華山にそびえる岐阜城

岐阜城から織田信長も斎藤道三も見たかもしれない美しい景色を眺めてみた。

岐阜県岐阜市の「岐阜城」は、金華山(標高329m)の頂上にあります。鎌倉時代(13世紀)以来の歴史がある山城で、かつては稲葉山城と呼ばれていました。戦国時代(16世紀)には、「美濃のマムシ」と呼ばれた斎藤道三の居城だったところです。1567年に織田信長が斎藤家の稲葉山城を攻略して、この地方一帯を平定すると、地名も「井の口」から「岐阜」と改名。城の名前も「岐阜城」と呼ばれるようになって滋賀県の安土城に移るまでの約10年間、岐阜城を拠点として織田信長は天下統一を目指しました。

岐阜城

岐阜城天守閣を眺めている織田信長と斎藤道三のイラスト

1600年の関ヶ原の戦いの後、岐阜城は徳川家康によって廃城されて、天守閣に使われていた資材は加納城に移されました。廃城の理由は、徳川家康が天下人を目指していた織田信長の存在を想起させるような城郭を残したくなかったといわれています。現在の城は、1956年に復興したものです。2011年、金華山一帯は「岐阜城跡」として国の史跡に指定されました。岐阜城の見どころは、天守閣から望む長良川と美濃平野の景色と戦国時代の石垣です。

金華山ロープウェーと三重塔

金華山ロープウェイと三重塔のイラスト

岐阜城は金華山の山頂にあります。金華山の麓にある「岐阜公園」から「金華山ロープウェー」に乗って山頂まで約4分でアクセスできます。山頂駅から遊歩道を歩けば約10分で岐阜城です。所要時間が1時間程度の初心者向けの登山コースもあります。

金華山リス村

金華山リス村のマスコットキャラクターのリロちゃん

「金華山ロープウェー」の山頂駅から降りるとすぐ近くに「金華山リス村」があります。リスとふれあえる癒しのスポットです。分厚い手袋をはめて手の平に餌を乗せるとリスが食べてくれます。リス村のマスコットキャラクターのリロちゃんがとても可愛いです。

岐阜城から眺める夜景

岐阜城天守閣から見る夜景のイラスト

金華山から眺める夜景はとても有名で、岐阜城天守閣や金華山展望公園などのいくつかの眺望ポイントがあります。岐阜城の天守閣から眺める夜景は、360度眺望のパノラマ夜景です。眼下には岐阜市街の煌めき、天候が良ければ名古屋市街までの輝きも楽しめます。また、夏から秋にかけては金華山の麓に流れる清流・長良川の「鵜飼」(長良川鵜飼の篝火も望むことができます。岐阜城の夜景は「金華山ロープウェー」を利用しなければならないので、ロープウェーの夜間営業日を確認して下さい。

長良川鵜飼

金華山の麓にある長良川で鵜飼する織田信長と斎藤道三のイラスト

自動車でアクセスするなら、金華山ドライブウェイにある「金華山展望公園」「金華山第二展望台」からも夜景が楽しめます。岐阜市の中心部から濃尾平野のダイナミックな夜景が一望できます。21時以降、金華山ドライブウエイは閉鎖されます。

岐阜城と大きな満月

岐阜城と月を撮影している織田信長と斎藤道三のイラスト

岐阜城と大きな月のコラボ写真は、メディアにも多数取り上げられ、SNSで拡散されるほどの反響もあって、合成写真ではないことに驚くコメントも相次いでいます。

岐阜城を観光パンフレットのような「月城」として撮影したいなら、岐阜城から離れて長良川の右岸堤防から撮影するがおすすめです。(暦との関係から、撮影ポイントは毎月移動します)

望遠レンズによる圧縮効果

岐阜城と月 望遠レンズによる圧縮効果の説明図

月が大きく見える理由について、月の大きさは(世界中)どこから見ても同じですが、岐阜城は見る位置によって大きさが変わります。近ければ大きく、遠ければ小さく見えます。カメラの望遠レンズには、遠いものを大きく写せるという性質があるので、望遠レンズを使って遠くから岐阜城を撮影すると、周囲の景色は圧縮されて実際よりも大きな月が撮影できます。スマホで撮影したものは圧縮効果が得られないので、大きな月は撮影できません。

 

岐阜城までのアクセス

東京から

JR東京駅からJR名古屋駅まで東海道新幹線で約1時間30分。

大阪から

JR新大阪駅からJR名古屋駅まで東海道新幹線で約50分。

 

JR名古屋駅で東海道本線(特別快速)に乗り換え、JR岐阜駅まで約30分。JR岐阜駅下車。岐阜駅バスターミナル(JR岐阜駅前北口バスのりば)から岐阜公園・歴史博物館前バス停まで路線バスで約15分。岐阜公園・歴史博物館前バス停下車、金華山ロープウェー山麓駅まで約3分。岐阜公園内の金華山ロープウェー山麓駅から金華山ロープウェー山頂駅まで約4分。山頂駅から岐阜城まで徒歩約8分。

 

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