日本神話『天岩戸』の概要と天岩戸神社
宮崎県高千穂町には神代の昔に天照大神が隠れたという洞窟が残っている。神話「天岩戸」を簡単にまとめてみた。
宮崎県高千穂町には『古事記』や『日本書紀』にも書かれている有名な洞窟があります。須佐之男命(すさのおのみこと)の乱行のあまり、「天照大神(あまてらすおおみかみ)」がこの洞窟に隠れてしまうと世界が暗闇に包まれたという神話が残っています。この洞窟は「天岩戸(あまのいわと)」と呼ばれていて、現在は「天岩戸神社」として祀られています。
天岩戸神社から岩戸川に沿って徒歩で約10分のところに、天照大神が「天岩戸」に隠れて天地が暗黒になった時、八百万(やおよろず)の神々が集まって相談した川原と伝える「天安河原(あまのやすかわら)」があります。
以下は、神話「天岩戸」のあらすじです。
太陽神の天照大神には、須佐之男命という乱暴な弟神がいます。須佐之男命は、天照大神の田んぼの畔を壊したり、祭殿に糞を撒き散らしたりして、「高天原(たかまがはら)」(神々が暮らす世界)での乱暴狼藉に、天照大神は手を焼いていました。
天照大神が機織場で神聖な衣を織っていたとき、須佐之男命は屋根に穴を開けて、皮を剥いだ馬を投げ入れたので、中に居た機織女が死んでしまいました。天照大神は激怒して「天岩戸」に閉じ籠ってしまいました。
太陽神である天照大神が天岩戸に隠れたので、天地は闇に閉ざされてしまいます。困った八百万の神々は「天安河原」に集まって相談しました。
洞窟の前では、「天鈿女命(あまのうずめ)」がエロティックな身振りで踊っているので、八百万の神々は大笑いしていました。騒がしい外の様子が気になった天照大神が岩戸を少し開けると、天鈿女命は「あなた様よりも貴い神様がいらっしゃいます」と伝えて、鏡の中に映る天照大神を見せました。天照大神はもっと鏡の中を見ようと身を乗り出したので、岩戸のすぐ横に隠れていた「天手力男神(あまのたぢからお)」が天照大神の手を握り、洞窟から引っ張り出しました。
こうして世界は光りを取り戻しました。
天岩戸神社までのアクセス
羽田空港から阿蘇くまもと空港まで約2時間。伊丹空港から阿蘇くまもと空港まで約1時間。
阿蘇くまもと空港から高千穂バスセンターまで高速バスで約2時間。
宮崎空港から高千穂バスセンターまで高速バスで約2時間40分。
福岡空港から高千穂バスセンターまで高速バスで約3時間30分。
※高速バスはいずれも予約が必要です。
高千穂バスセンターから天岩戸神社バス停まで回遊バスで約15分。
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