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天橋立(飛龍観)のイラスト

天橋立(日本三景)

2021/07/02

日本三景の「天橋立」ってどんなところ?「天橋立」の見どころをまとめてみた!

天橋立とは、若狭湾の西端、丹後半島の南東部、京都府の北部の宮津湾に位置する景勝地で、国の特別名勝にも指定されています。宮城県の「松島」、広島県の「宮島」とともに日本三景のひとつです。天橋立のおすすめの観光スポットをイラストで紹介します。「伊根の舟屋」から天橋立まで車で30分です。

天橋立(大天橋・小天橋)イラストマップ

天橋立は、「大天橋」と呼ばれる約2.4kmの砂州(砂嘴)と「小天橋」と呼ばれる約0.8kmの砂州(砂嘴)によって形成されています。延長約3.2km、幅約20mから170mの砂州は、宮津湾と阿蘇海を二分していますが、「切戸」「文珠水道」によってかろうじて両海域が繋がっています。

天橋立の由来(「天の浮橋」「天の橋立」のイラスト)

天橋立の由来には、伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)の「国生み」神話で登場する「天の浮橋」が[天の橋立]という言い伝えが残っています。また、伊邪那岐が、神様が暮らす天上界と人間が暮らす地上界の行き来に使っていた梯子が、伊邪那岐が寝ている間に海上に倒れて、そのまま一本の細長い陸地になったのが[天の橋立]という言い伝えも残っています。

天橋立の四大観(「飛龍観」(天橋立ビューランド)・「昇龍観」(傘松公園)・「雪舟観」(雪舟観展望所)・「一字観」(一字観公園))のイラスト図

天橋立の南側・文殊山(天橋立ビューランド)からの眺めは、天に舞昇る龍のように見えるので「飛龍観」と呼ばれています。北側・成相山の中腹にある傘松公園からは、龍が右肩上がりに勢いよく昇っているように見えるので「昇龍観」と呼ばれ、東側からの眺めは、雪舟の『天橋立図』の景色に似ているので「雪舟観」。西側からの眺めは、漢字の「一」の文字に見えるので「一字観」と呼ばれています。

傘松公園から眺める天橋立の昇龍観のイラスト

ちなみに、傘松公園は、展望台を後ろ向きに立ち、自分の股の間から天橋立を眺める「股のぞき」の発祥地です。

傘松公園から股のぞきで眺める天橋立(イグノーベル賞の股のぞき効果)のイラスト図

この「股のぞき」を10年以上も研究していた日本の大学教授が、「股のぞき」して上体を逆転させると、風景の奥行き感がなくなり、遠くのものが実際より小さく手前に見えるという「股のぞき効果」を証明して、2016年に「人々を笑わせ、考えさせてくれた研究・業績」に贈られるイグ・ノーベル賞(知覚賞)を受賞しました。

天橋立の松並木(白砂青松)のイラスト

大天橋の約2.4kmの砂州とそこに生える約3700本の松並木の景観は「白砂青松」として知られていて、松並木を通り抜けることも天橋立の魅力の一つになっています。天橋立の南北両岸にある観光船乗り場、南側・文珠地区の天橋立桟橋と北側・府中地区の一の宮桟橋では自転車が借りられ、どちらの地区でも乗り捨てができます。松並木を自転車で渡って観光船で戻ってくるという観光プランが楽しめます。

天橋立(文珠水道と回旋橋)のイラスト

文珠水道(小天橋と文珠地区)に架かる橋(回旋橋)は、大型船が通るたびに90度旋回する珍しい橋です。毎朝9時55分に必ず橋が旋回します。日曜日の11時から15時の間には、1時間毎に橋が旋回します。

天橋立(智恵の輪灯篭)のイラスト

天橋立の南側・文珠地区の観光船乗り場の近くには「智恵の輪」と呼ばれる独特な形をした燈籠があります。昔は、付近を航行する船の常夜燈でしたが、この燈籠の輪の中を3回くぐれば「頭が良くなる」という言い伝えがあります。しかし、実際にくぐろうとすると地元の人が飛んで来て注意されます。

天橋立の文殊堂(智恩寺)三人寄れば文殊の智慧のイラスト

「智恵の輪」のすぐ近くには「三人寄れば文殊の智慧」のことわざで有名な「智恩寺」があります。日本の文殊菩薩(智慧を授ける仏教の聖者)信仰の三大聖地のひとつです。受験生や資格試験の合格を目指す参拝者が訪れています。

天橋立・元伊勢籠神社のイラスト

天橋立の北側・府中地区に鎮座する「籠(この)神社」は、天照大神と豊受大神が、この地から三重県の伊勢神宮へ遷ったという言い伝えがあるので「元伊勢」と呼ばれている格式の高い古社です。天橋立は古くから籠神社の参道として見なされていました。

天橋立・成相寺の平成五重塔のイラスト

「成相寺(なりあいじ)」は、文武天皇の勅願所として8世紀頃に創建したと伝えられています。雪舟の「国宝 天橋立図」には成相寺の五重塔が描かれています。現在の五重塔は1998年に完成した木造塔(平成五重塔)です。紅葉の名所としても知られています。

 

この記事を書いた人

どもども

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