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鳥海山の麓を訪れた時は、妖怪「手長足長」の存在を感じながら旅行を楽しみたい。

2020/12/16

 

鳥海山(標高2236m)は、山形県と秋田県の県境に位置している独立峰で、日本百名山、日本百景にも選ばれています。雪が積もったその美しい姿が富士山に似ているので「出羽富士」と呼ばれていて、裾野が海まで続いている名峰です。そして、山麓周辺の人々の生活の中にはいつも鳥海山の存在があります。鳥海山には「大物忌神(おおものいみのかみ)」という神が宿っていると信じられていて、信仰の山として古くから崇められてきました。鳥海山は活火山ですが、噴火は神の怒りであると信じられています。

鳥海山には「手長足長(てながあしなが)伝説」が残っています。手長足長は長い手足が特徴の妖怪で、麓の村人や旅人を捕まえては食べたり、日本海の沖を走る船を沈めたりしていました。困り果てた村人は、鳥海山の大物忌神に助けを求めました。鳥海山の神は三本足のカラスを遣わして、そのカラスは、手長足長が村に出没する日は「ウヤ(有耶)」と鳴き、出没しない日は「ムヤ(無耶)」と鳴いて村人に知らせました。

また、慈覚大師という高僧が鳥海山の麓を訪れたとき、慈覚大師は三崎山に仏像を安置して百日間の祈祷を続けたところ、仏像の目から凄まじい閃光が、手長足長が棲む鳥海山めがけてまっすぐに飛び、山頂は手長足長もろとも噴き飛ばされました。噴き飛んだ鳥海山の一部は、日本海に落ちて島となりましたが、この島が酒田市の「飛島」と伝えられています。その後、村人は安心して暮らせるようになって、この伝説の名残から、鳥海山の麓にあった関所はそれ以来「有耶無耶(うやむや)の関」と呼ばれるようになりました。

鳥海ブルーラインは、鳥海山の西側を山形県遊佐(ゆざ)町から鳥海山の五合目(標高1100m)を経由して秋田県にかほ市を結ぶ山岳道路です。総延長は約35kmあります。鳥海ブルーラインの名前のとおり、日本海の青い海や庄内平野の眺望を楽しむことができ、天候に恵まれれば、新潟県の佐渡島や秋田県の男鹿半島なども見渡すことができる快適なドライブコースとして知られています。

鳥海山で最も高い地点が新山(標高2236m)です。比較的登りやすいコースから超ベテラン向けコースまで、さまざまなレベルの豊富なコースがあります。片道4時間コースを選べば、日帰り登山も可能です。鳥海山の麓で前泊して朝からゆっくり山頂に向かう日帰り登山がおすすめです。

三崎公園は、山形県と秋田県の県境に位置する海浜公園です。鳥海山の溶岩が海に流れ込み、 荒波の浸食で切り立った崖が続いています。公園内には、『奥の細道』で知られる俳人・松尾芭蕉が、象潟(きさがた)をめざして通った三崎山旧街道が残っています。三崎公園は「おくのほそ道の風景地」として国の名勝に指定されています。

 

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どもども

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