江島大橋(ベタ踏み坂)
江島大橋のベタ踏み坂は、アクセルペダルを全開まで踏み込まなくても普通に登ることができました!下り坂もブレーキが効かなくなることもありませんでした!
鳥取県境港市と島根県松江市の江島にかかる江島大橋(全長1.7km)は、最上部の橋桁の高さが湖面から45mもあって、目の錯覚から島根県(江島)側の橋のたもとから急勾配な坂道のように見え、また、自動車メーカーのCMで、乗用車のアクセルペダルを全開まで踏み込まないと登れないかのように紹介されたので、通称「ベタ踏み坂」として日本全国に広まりました。鳥取県境港市の「水木しげるロード」から車を使って10分程度でアクセスできます。
江島大橋が坂のようになった理由
江島大橋が坂のようになった理由は、汽水湖「中海」を行き交う5000t級の船舶が、橋の下を安全に航行できるように橋桁の高さを確保する必要があったからです。江島大橋ができる2004年までは、「中浦水門橋」があって、船舶が航行する時は、橋桁が上に開く跳ね橋でした。船舶が通航するたびに車両が通行止めになったり、橋の重量制限が厳しく、大型トラックなどが通行できなかったりと、かなり不便な状況でした。ちなみに、江島とつながっている大根島の日本庭園「由志園」に向かう観光バスが、重量オーバーで橋を渡ることができず、乗客は全員降りて徒歩、バスだけが通過したという珍エピソードが残っています。
勾配6%とは?
観光パンフレットなどで紹介されている江島大橋(ベタ踏み坂)は、斜度45度の急勾配な坂道のように見えますが、実際は勾配6.1%、100m水平に進むと高さが約6m上がる(または下がる)坂なので、斜度で表すと3度から4度程度。それほど急勾配な坂道ではありません。この計算式は、高校の数学で学習する三角比(タンジェント)から求めることができます。ちなみに、斜度45度は勾配100%、鳥取砂丘の馬の背の最大斜度は32度です。
江島大橋(ベタ踏み坂)のおすすめ撮影ポイント
観光客の多くは、江島大橋の近くにあるコンビニエンスストアの付近から見物していますが、江島大橋を観光パンフレットのような「ベタ踏み坂」として撮影したいなら、江島の対岸にある大根島に移動して撮影するがおすすめです。カメラのズーム機能を使って撮影すると、景色が圧縮されて実際よりも急勾配な「ベタ踏み坂」が撮影できます。スマホで撮影しただけでは錯覚効果は得られないので、急勾配な「ベタ踏み坂」は撮影できません。
江島大橋までのアクセス
【鉄道】
大阪から
JR新大阪駅からJR岡山駅まで山陽新幹線で約45分。
福岡から
JR博多駅からJR岡山駅まで山陽新幹線で約1時間45分。
JR岡山駅からJR山陽本線(特急列車)に乗り換えてJR米子駅まで約2時間15分。JR米子駅でJR境線に乗り換えてJR境港駅まで約50分。JR境港駅からタクシーで約15分。
【飛行機】
東京から
羽田空港から米子空港まで約1時間20分。米子空港からタクシーで約15分。
大阪から
伊丹空港から出雲空港まで約50分。出雲空港からJR松江駅まで空港連絡バスで約35分。JR松江駅から江島大橋までタクシーで約35分。
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