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輪島のイラスト

[イラスト解説]石川県輪島市のおすすめ観光スポット10選

2022/10/05

 

石川県輪島市は能登半島の北西部に位置していて、輪島塗や輪島朝市、白米千枚田(しろよねせんまいだ)などで有名な人気の観光地です。観光エリアは、輪島港、マリンタウンがある市街地エリアと総持寺を中心にした門前町エリアに大別されます。市街地エリアには、輪島漆芸美術館、輪島朝市、輪島キリコ会館、永井豪記念館などの観光スポットが集まっています。輪島市の西部に位置する門前町エリアには、曹洞宗大本山総持寺の門前町として発展した町で、総持寺祖院をはじめ、琴ヶ浜、天領黒島、間垣の里などの観光スポットがあります。白米千枚田は、輪島市の中心街から珠洲方面を目指して、国道249号沿いの道の駅「千枚田ポケットパーク」の付近にあり、さらに国道249号を珠洲方面に進むと、曽々木海岸、上時国家(かみときくにけ)住宅があります。

以下は、輪島市のおすすめ観光スポットをまとめました。

輪島朝市のイラスト

輪島と言えば、「輪島朝市」が有名です。約360mの朝市通りには200軒以上の露店が並び、新鮮な野菜、果物、花、活きのいい魚貝、自家製の魚の干物、餅、漬物などの加工品、雑貨・民芸品などが販売されています。輪島朝市は、1000年以上続く日本最古の朝市で、神社の祭礼日ごとに生産物を持ち寄って物々交換を行っていたのが起源といわれています。朝市は、毎月第2・4水曜日と正月三が日以外は、毎朝8時から12時まで行われています。

永井豪記念館のイラスト

「永井豪記念館」は、輪島市出身の漫画家 永井豪先生のこれまでの歩みや『マジンガーZ』『デビルマン』『キューティーハニー』など、永井豪先生の人気作品を紹介している施設です。輪島朝市通りにあります。高さ2mのマジンガーZや等身大のデビルマンのフィギュアが飾られているほか、貴重な原画も展示されています。

輪島キリコ会館のイラスト

毎年7月から10月にかけて能登半島全域で「キリコ(切籠)祭り」が行われます。「キリコ(切籠)」とは、神輿のような担ぎ棒がついた高さが5mから10mくらいの巨大な灯籠で、地域の若者たちによって威勢よく担ぎ出されて、神輿と共に町内を練り歩きます。2015年、「キリコ祭り」は文化庁の日本遺産に登録されました。

「輪島キリコ会館」は、大小様々な30基ほどのキリコが展示されている施設です。館内では、お囃子と光の演出でキリコ祭りが再現されていて、シーズン以外でも祭りの雰囲気が楽しめます。

御陣乗太鼓のイラスト

「御陣乗(ごじんじょ)太鼓」は、輪島市名舟町に伝わる神事芸能です。1577年、上杉謙信の軍勢が集落に攻めて来た時、奇怪な面に海藻の髪を振り乱しながら太鼓を打ち鳴らす奇襲を仕掛けて、上杉軍を撃退したのが「御陣乗太鼓」の由来です。村人はこれを舳倉島(へぐらじま)の奥津比咩(別名「田心姫命」)の御神徳によるものと考えて、毎年7月31日・8月1日に奥津比咩(おきつひめ)神社の祭礼「名舟大祭」で「御陣乗太鼓」を奉納しています。

毎年4月下旬から10月上旬にかけて「輪島キリコ会館」で御陣乗太鼓が実演されています。

輪島塗漆芸美術館 輪島塗の地球儀

漆芸は、日本が世界に誇る伝統工芸です。輪島市は、日本を代表する高級漆器「輪島塗」の産地として有名です。「輪島漆芸美術館」は、「多くの人々に漆芸への理解を深めてもらうと共に、未来に向けて新しい漆文化の発信基地でありたい」という目的で開館された漆芸専門の美術館です。古典から現代作品まで漆芸の魅力を味わえるテーマにそって輪島塗の歴史と技術を紹介しています。1階の展示スペースでは、国の重要無形文化財の保持者(人間国宝)である輪島塗技術保存会が5年の歳月をかけて制作した輪島塗の大型地球儀「夜の地球」が無料で公開されています。地球儀は、高さ約1.5m、球体の直径は1mあって、漆の色調を生かして「夜の地球」を表現しています。輪の形にした木の板を組み合わせて球体を作り、衛星画像を基に、夜の地上で光る街の明かりを「沈金(ちんきん)」*「蒔絵(まきえ)」*の絵付け技法を使って描いています。

*沈金とは、漆の表面を彫り、溝に漆を擦り込み金粉を沈める(埋める)技法です。

*蒔絵とは、筆に漆を付けて模様を描き、金粉を蒔いて仕上げる技法です。

輪島塗会館のイラスト

「輪島塗会館」の1階では、輪島市内にある約60軒の漆器店の製品を展示販売しています。2階では、国の重要有形民俗文化財である「輪島塗の製作用具及び製品」約3800点の資料を展示しています。

輪島塗 沈金の絵付け体験

「輪島工房長屋」では、輪島塗の「沈金」や「蒔絵」の絵付け体験ができます。漆塗りの板や箸にデザインして自分だけのオリジナル作品を作ることができます。

舳倉島

「舳倉島(へぐらじま)」は、能登半島から北へ約48kmの沖合にある小さな島です。輪島港から一日一往復、所有時間約100分の定期船が就航しています。舳倉島は、渡り鳥の中継地として多くの野鳥が羽休めに立ち寄る島として知られています。また、舳倉島の周辺は魚の宝庫としても知られていることから、バードウォッチャーだけではなく釣り人にとっても「聖地」となっています。舳倉島を散策するなら周囲は5km程度なので、1時間から2時間程度で一周することができます。島の大きさに比べて漁業繁栄・航海安全を祈願する神社が多く、石垣で囲まれた神社や石積みの塔など島独特の雰囲気があります。

ちなみに、舳倉島はサザエ・アワビ・ワカメなどが採取される「海女の島」として知られていて、400年以上昔から海女漁(素潜り漁)が盛んな島です。かつては毎年6月になると輪島の漁師や海女が舳倉島に集団で移住して貝や海藻を採取し、10月下旬にはまた集団で輪島に帰るという島でした。現在は冬期も島で暮らす人が増えています。

 

白米千枚田の夕日のイラスト

白米千枚田(しろよねせんまいだ)」は、輪島市白米町にある棚田です。海に面した約4haの斜面には小さな水田が1004枚あります。水田の数が多いので千枚田と呼ばれていますが、水田が非常に小さいことから「狭い田」が転じたという説もあります。

田植えの時期は、水面に太陽の光が煌めき、夕暮れ時には日本海に沈む夕日が棚田をオレンジ色に染めます。夏の季節は海と空の青色、水田の緑色のコントラストが絶景で、収穫期は黄金色の稲穂が棚田を美しく彩ります。また、10月から3月の農閑期は、日没になるとイルミネーションが点灯して、夜の千枚田は幻想的な雰囲気になります。秋と冬では同じイルミネーションでも雪が降れば全く異なった景観となっています。

曽々木海岸 窓岩のイラスト

曽々木(そそぎ)海岸は、能登半島有数の景勝地で、国の名勝および天然記念物に指定されています。「窓岩」「福が穴」「垂水の滝」などの名所があり、冬には海岸に打ち寄せた波が白い泡になる「波の花」が海岸を覆う光景を見ることができます。

上時国家住宅のイラスト

「上時国家(かみときくにけ)」は、江戸時代、天領(徳川幕府の直轄地)の大庄屋であった豪農邸宅です。現存する江戸時代の木造民家では最大級で、国の重要文化財に指定されていて、一般公開されています。上時国家の先祖は、平清盛の義弟、1185年の壇ノ浦の戦いに敗れて能登に配流された平時忠と伝えられていて、その子、時国を初代として現在の当主は25代目です。平時忠の官位が大納言であったので、中納言であった前田家の殿様が恐れ多いとして入室を固辞されたというエピソードが伝わる公務用の広間「大納言の間」が見どころです。広間の天井は格式の高い折上格天井が施され、襖には平家の家紋が配されています。また、庭園は、鎌倉時代の様式とされ、心字池を配した池泉回遊式庭園として大変貴重なことから、国の名勝に指定されています。ちなみに、本家(上時国家)の隣には、分家(下時国家)があり、分家の建物も庭園もそれぞれ国の重要文化財、国の名勝に指定されています。

間垣の里のイラスト

「間垣の里」では、日本海から吹き付ける冬の厳しい潮風から家屋を守るために間垣で囲まれた集落の光景を見ることができます。間垣とは、長さ約3mの竹を隙間なく並べてつくった垣根のことです。日本海沿岸では、風除けの垣根をよく見かけますが、家屋毎に設置することが多く、集落全体をぐるりと囲った垣根は珍しいです。

剱地権現岩(トトロ岩)のイラスト

増穂浦海岸から輪島方面を目指して国道249号沿い(門前町地区)に「剱地(つるぎじ)権現岩(ごんげんいわ)」と呼ばれている奇岩が見えてきます。スタジオジブリの映画『となりのトトロ』のトトロにそっくりな形状から「トトロ岩」と呼ばれていて、奇岩に飾り付けられた荒縄が目玉のように見えます。

ちなみに、「剱地」とは村の名前で、仏菩薩が人々を救うために仮の姿になって現れたものが「権現」なので、「剱地権現岩」とは、剱地村の海岸に人々を救うために岩の姿になって現れた仏様という意味です。道路を挟んで「トトロ岩」の前には広場(駐車場)があって、SNS映え写真が撮れる人気の観光スポットになっています。

琴ヶ浜(泣き砂)のイラスト

「琴ヶ浜」は「鳴き砂」の海岸として知られていて、砂浜を擦りながら歩くと「キュッキュッ」と不思議な音が出る砂浜です。「トトロ岩」の近くにあります。鳴き砂の海岸は、石英の砂粒を多く含んでいて、石英の砂粒に力を加えると砂粒の層が振動して音が出るといいうメカニズムです。鳴き砂は、石英の砂粒の表面が少しでも汚れると音が出なくなりますが、海水で何度も洗われると表面の汚れがとれて再び音が出るようになります。琴ヶ浜の鳴き砂について悲恋物語が伝わっています。その昔、剱地(つるぎじ)のお小夜と輪島の船乗りの重蔵は恋仲でした。ある日、重蔵は時化のため海で命を落とします。お小夜は何日も海岸で重蔵を待っていたので、お小夜の涙は砂に染み込み続けました。お小夜は、重蔵との突然の別れに悲嘆して自ら海に身を投じますが、鳴き砂は、お小夜の泣き声と言われています。その悲恋伝説から地元ではこの砂浜を「泣き浜(ごめきはま)」(「ごめき」は方言で「泣く」の意)と呼ぶようになりました。海外では鳴き砂のことをミュージカルサンド(音楽砂)やシンギングサンド(歌う砂)と呼ばれていますが、琴ヶ浜という名前がついたのは近年になってからです。

総持寺祖院のイラスト

「総持寺祖院」は、福井県の永平寺と並ぶ曹洞宗の元大本山です。1321年、能登半島に創建された総持寺は1898年の大火で境内が焼失。その後、山門や仏殿などが再建されましたが、1910年に本山の機能が神奈川県横浜市に移転すると、総持寺の別院扱いになって「総持寺祖院」と呼ばれるようになりました。

ちなみに、輪島の特産品「輪島塗」が全国的に有名になったのは総持寺が大きく関わっています。総持寺の仏具はすべて輪島塗で作られていましたが、輪住制度*によって總持寺の住職を務めた全国5万人の僧侶が、輪島塗の良さを実感して地元にお土産として持ち帰って広めました。

*輪住制度とは、短期間に住職が交代する運営制度です。総持寺の住職を務める期間は、一日から数年まで長短様々です。

天領黒島の町並みのイラスト

江戸時代(17世紀から19世紀)、近隣の集落は加賀藩領だったのに対して、門前町地区の黒島集落は徳川幕府の直轄地(天領)で、日本海航路(西回り航路)で活躍した北前船の船主や船員の居住地として栄えたところです。「天領黒島」は、能登特有の黒い屋根瓦がとても美しく、街並みは今も往時の面影を色濃く残しています。2009年、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

輪島のアマメハギのイラスト

「アマメハギ」は、能登半島に伝わる正月行事です。「アマメ」とは、囲炉裏やコタツに長く当たっていると手足にできる赤いまだら模様の「火斑」のことで、鬼や猿などの仮面を着けたアマメハギと呼ばれる神様に扮した村人が、集落の家々を訪れて怠惰の象徴であるアマメをノミとツチで剥ぎ取るという神事芸能です。耕作が始まる春前に火に当たってばかりいる怠け者を諫めたのがルーツとされていて、現在は子供の躾の一環としても行われています。アマメハギは、秋田県のナマハゲ、山形県のアマハゲと同系統の行事で、年越しの節目に神様が家々を回るという日本人の信仰の原型を残していると考えられています。輪島市門前町地区と鳳珠郡能登町に伝わるアマメハギは、2018年、「来訪神 仮面・仮装の神々」として、秋田県のナマハゲなどと共にユネスコの無形文化遺産に登録されました。

 

この記事を書いた人

どもども

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