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夜空の浄土平と吾妻小富士のイラスト

浄土平(吾妻小富士のお鉢巡り)

2021/08/25

吾妻小富士のお鉢巡りで感じたこと。「火星のクレーターってこんな感じなんだろうな!?」宇宙を感じる福島県の浄土平に行ってみた!

福島県福島市の「浄土平」(標高1600m)は、福島市街から車で1時間、観光山岳道路の「磐梯吾妻スカイライン」の中間地点に位置しています。吾妻連峰の東部の一切経山(標高1949m)、吾妻小富士(標高1707m)などの山々に囲まれた一帯は、一切経山の火山噴火によってできた火山荒原、アオモリトドマツという針葉樹の原生林、沼や池塘が点在する湿原など、変化に富んだ風景が広がっています。

吾妻小富士のお鉢巡りのイラスト

吾妻小富士は、麓の福島市側から眺めると富士山のように見えるのでこの名前がつきました。浄土平駐車場から10分程度で頂上まで登ることができて、頂上はすり鉢のような大きな火口になっています。直径500mの火口の眺めは、まるで火星のクレーターのようで圧巻です。「お鉢巡り」という火口一周コースはゆっくり歩いても1時間程度で廻れます。

吾妻小富士の雪うさぎのイラスト

早春の頃になると吾妻小富士の山肌に残る雪がちょうど「うさぎ」のような形に見えます。この「雪うさぎ」が現れると、農家は種蒔きを始め、浄土平へ向かう「磐梯吾妻スカイライン」の冬季通行止め(11月中旬から4月上旬)も終わりを告げます。

磐梯吾妻スカイラインのイラスト

磐梯吾妻スカイラインは高湯温泉から土湯峠に至る全長29kmの観光山岳道路です。吾妻連峰の山肌を縫うように走り、沿道には火山の影響で荒涼した高原や山並み、渓谷など、ビューポイントがたくさんあります。

磐梯吾妻スカイライン(つばくろ谷)のイラスト

磐梯吾妻スカイラインの名勝「つばくろ谷」に架かるのが「不動沢橋」です。不動沢橋から谷底までの深さは84mです。晴れた日には福島市の市街地が一望できます。秋の紅葉シーズンはとても美しくおすすめです。ちなみに「つばくろ谷」は、渓谷を飛び交うイワツバメにちなんで名づけられました。

浄土平マップ

浄土平には、「浄土平」「姥ケ原」「酸ケ平」「谷地平」「景場平」など、湿原がいくつかありますが、駐車場からすぐ散策できる浄土平湿原は、一部車いす対応の木道が整備されていて、1周を20分程度で気軽に周遊することができます。

一切経山から眺める吾妻小富士の景色と弘法大師伝説のイラスト

一切経山は弘法大師が仏教経典の一切経を埋めたという伝説が残っています。これが山の名前の由来です。ビジターセンターから見上げる一切経山は、赤茶色く荒々しい岩礫の山肌と白く噴き上がる煙が印象的です。浄土平から一切経山まで90分程度で登ることができ、登山道の途中から見下ろす吾妻小富士のお鉢は素晴らしい景色です。

一切経山の五色沼(魔女の瞳)のイラスト

一切経山の山頂から見下ろす五色沼は、沼全体がコバルトブルーの色をしていて、太陽の光の加減で刻々と色合いが変わっていくので「魔女の瞳」とも呼ばれています。この五色沼は、裏磐梯の五色沼湖沼群とは別物です。

浄土平の公開天文台のイラスト

浄土平には天文台が設置されています。日本一高い所(標高1600m)にある公開天文台なので、空気が澄んでいて光害も少なく、星空がきれいに見えるので、天文マニアに人気があります。

 

この記事を書いた人

どもども

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