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黒部ダム 観光放水 虹

ダムに興味が無い人でもダム好きにしてしまう富山県の黒部ダムの超有名な観光放水で確実に虹が見られる秘訣を教えます。

2020/12/26

 

黒部ダムは、富山県立山町を流れる黒部川に建設された水力発電専用のダムです。関西電力の黒部川第四発電所へ送水しているので黒四ダムとも呼ばれています。黒部ダムの観光名物になっている観光放水は毎年6月下旬から10月中旬まで行われていて、時間は6時30分から17時まで。季節によって30分前後します。

黒部ダム 観光放水 

毎秒10t以上の大量の水が水煙を上げながら流れ落ちる様子は圧巻です。天気が良く日差しが射した午前中であれば、放水にかかるきれいな虹も見学することができます。

高度経済成長期 昭和30年代

黒部ダムの建設が決まった当時の日本は、戦後の高度経済成長期で、関西地方の深刻な電力不足を解消するために7年の歳月をかけて1963年(昭和38年)に完成しました。総工費は当時の金額で 513 億円(当時の関西電力の売上げの約半分にあたり、現在の貨幣価値で1兆円を超えるといわれています)、延べ 1000万人を動員して建設しました。

黒部ダム ドーム型アーチ式コンクリートダム 重力式ダム

黒部ダムの堰堤は、長さ492m、高さ186mで、堰堤の高さは日本一を誇るアーチ式コンクリートダムです。黒部ダムはアーチ式ダムの中でも、力学的に優れたドーム型アーチ式ダムで、下流側に湾曲した、ちょうどお茶碗を縦に割ったような形をしています。ドーム型は、通常のアーチ式ダムに比べて水圧を堤体下部に逃がすことができるので、堤体が受ける水圧が上部と下部とで均一になるような構造になっています。アーチ式ダムは、アーチが持つ力学的な特性によって、水圧を両岸の岩盤に逃がすことができ、重力式ダムと比べて堰堤を薄くすることができるので、とても経済的なダム方式です。しかし、1959年、フランスのアーチ式ダムであるマルパッセダムで決壊事故が起こり、500 人の犠牲者を出しました。決壊の原因は、両岸の岩盤強度が不十分だったといわれていて、これを受けて黒部ダムはアーチ式ダムの両翼に重力式ダムのウイングを設けて、両岸の岩盤が水圧に耐えられるような設計に変更しました。

黒部ダムは、標高2000m~3000m級の山々に囲まれた奥地、富山県と長野県の県境にあります。ダム工事の当初は、建設資材を人力などで富山県側から輸送していましたが、作業がはかどらなかったために、長野県側から赤沢岳(標高2678m)を貫くトンネル工事が行われました。このトンネルは現在の関電トンネルですが、トンネル内の破砕帯から大量の地下水が噴出して「世紀の難工事」と言われるほどの大変な工事になりました。

黒部ダムには、関電トンネル工事の苦闘を描いた石原裕次郎様と三船敏郎様W主演の映画『黒部の太陽』(1968年公開)の撮影セットが展示されています。

破砕帯とは、地下水を溜め込んだ軟弱で、掘っても砂利や泥水が噴き出して掘り進みにくい地層のことです。黒部ダムでは、関電トンネル内の破砕帯見学ツアーを定期的に開催しています。

ダム工事で犠牲になった殉職者は171名、黒部ダムには殉職者の名前が刻まれた慰霊碑が設置されています。

黒部ダムに行くには、総延長37.2kmの立山黒部アルペンルートと呼ばれる交通路と専用の交通機関を使ってアクセスします。黒部ダムの所在地は富山県ですが、長野県との県境の山奥にあるので、富山側からアクセスすると立山駅から黒部ダムまで3時間近くかかります。一方、長野県側からのアクセスは圧倒的に早く、扇沢駅から黒部ダムまでの所要時間は15分程度です。富山側から黒部ダムのアクセスは、立山(標高3015m)を越えなければならないのでどうしても時間がかかってしまいますが、その分、室堂や立山連峰の絶景を楽しむことができます。

黒部峡谷には、黒部峡谷鉄道の欅平駅と黒部川第四発電所を経て、関電トンネルの黒部ダム駅を結ぶ区間(約18km)には、関西電力の作業用の輸送路があって、全区間はほぼトンネルになっています。「黒部ルート」と呼ばれていて、関西電力の関係者や物資を輸送するための鉄道や作業用ケーブルカー(インクライン)、バスが稼働しています。

この黒部ルートでは、黒部川第四発電所の見学やインクラインの乗車体験、仙人谷ダムの発電所(黒部川第三発電所)建設を題材に描かれた小説『高熱隧道』の体験などができる見学会(黒部ルート見学会)を行っています。(2023年までは公募による見学会です)

トンネル内にある黒部川第四発電所駅は、2002年12月31日に放送されたNHK紅白歌合戦の中継で、中島みゆき様が「地上の星」を歌って話題になったところです。

 

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どもども

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