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新潟港 信濃川 朱鷺メッセ

みなとまち新潟の風情を感じて信濃川のほとりで巡り会う歴史と文化。異国情緒あふれる新潟港周辺の小さな旅。

2020/12/09

 

新潟港は、安政の五か国条約によって開港五港(新潟をはじめ、函館・横浜・神戸・長崎の5つの港)の1つに指定されて、1868年に開港しました。2019年、新潟港は海外に門戸を開いて150周年を迎えました。

現在、新潟港は、新潟西港と新潟東港の2つの港で構成されています。もともと新潟港は、信濃川の河口を利用して開かれた港ですが、この信濃川にある港は新潟西港と呼ばれていて旅客と貨物の両方を扱っています。また、新潟西港の周辺は古くからの湊町なので、江戸時代には、日本海側最大の北前船の寄港地として栄えました。観光名所もたくさんあります。一方、新潟東港は、1969年に海岸を掘り込んで造られた貨物専用港で、主に外国からのコンテナ貨物を取り扱っています。

信濃川(新潟西港)の佐渡汽船

新潟西港には、新潟県の本土と佐渡島を結ぶ佐渡航路、関西と新潟と北海道を結ぶ航路、国際航路の3つのフェリーターミナルがあります。

新潟港~佐渡島(両津港)~佐渡島(小木港)~直江津港(海の国道350号)

ちなみに、新潟西港と佐渡島(両津港)を結ぶ航路、さらに佐渡島(小木港)と直江津港(上越市)を結ぶ航路は「海の国道」と呼ばれていて、新潟西港から佐渡島内を経由して直江津港までの、佐渡島内の約49km、海上区間の約145kmは国道350号線になっています。

新潟市(信濃川)の萬代橋のライトアップ

萬代橋は、国道7号線、信濃川に架かる御影石と六連アーチがとても美しい橋です。新潟市の信濃川に架橋された初めての橋で、1886年に初代の橋が完成しました。現在の橋は3代目で1929年に完成しました。建設技術の高さやデザインが評価されて2004年に国の重要文化財に指定されました。国道に架かる橋で重要文化財に指定されたのは、東京の日本橋に次いで2番目です。夜間は、橋側灯によるライトアップが行われていて、通常は暖色系の灯りですが、イベントによっていろいろな色のライトアップが行なわれます。

新潟市の萬代橋(サンセットカフェ)

信濃川のほとりでは毎年期間限定で「萬代橋サンセットカフェ」がオープンします。

信濃川の新潟運上所(旧新潟税関)

新潟運上所(旧新潟税関)は、新潟港の開港に伴い関税業務を行うために1869年につくられて、1966年まで使用されました。旧新潟税関の庁舎は「擬洋風建築」と呼ばれる明治時代初期に日本人の大工が西洋建築に似せて建てた建物で、洋風の建物に見えますが、日本建築の技術で造られているところに特徴があります。赤瓦葺きの屋根、ナマコ壁、アーチ状の玄関、塔屋などの洋風のデザインを取り入れています。開港五港当時の税関として現存する唯一の建物で、庁舎は国の重要文化財に、敷地は史跡に指定されています。

信濃川(新潟市歴史博物館と朱鷺メッセ)ライトアップ

新潟市歴史博物館は「郷土の水と人の歩み」をテーマとした新潟市域の歴史や民俗などについて展示しています。博物館の外観は、2代目新潟市役所庁舎の洋風デザインを用いていて、信濃川・新潟西港に面するロケーションから「みなとぴあ」の愛称で親しまれています。開港当時の姿のまま現存する旧新潟税関を中心に、移築復元された旧第四銀行の住吉町支店、復元された早川堀や柳並木などを一体的に整備して、明治時代から昭和にかけて情緒あふれる湊町新潟の景観を再現しています。また、敷地内から佐渡や北海道へ向かうフェリーを間近で見ることができ,対岸の「朱鷺メッセ」と共に観光名所にもなっています。毎日22時までライトアップしています。

信濃川(朱鷺メッセ)夜景100選

朱鷺メッセは、信濃川湾岸エリア(新潟西港)にある4階建てのコンベンションセンターとホテルや美術館などが入る31階建て高層ビルの愛称です。360度見わたせる31階の展望室は地上125mの高さにあります。そこから新潟市の中心部、信濃川、萬代橋などを眼下に見下ろすことができて、遠くは佐渡島や五頭連峰なども見わたすこともできます。また、展望室から見える夜景は「夜景100選」に選ばれていて、展望室は22時(金曜日のみ17時)まで無料開放しています。

新潟市白山公園(旧新潟県議会議事堂)

信濃川左岸、白山公園の隣に旧新潟県議会議事堂があります。明治初期の議会議事堂として唯一現存する建物で、国の重要文化財に指定されています。旧新潟税関と同じく「擬洋風建築」で、文明開化期特有のお洒落な雰囲気の建物です。1883年に完成して1930年まで使用されました。建物内は無料で見学ができます。見どころは、バルコニーのある議事場です。実際に議事場の中に立ち入ることができて、明治時代の雰囲気を味わうことができます。また、白山公園は、明治時代に日本で最初に開設された都市公園の1つで、国の名勝に指定されています。

新潟市(旧斎藤家別邸)古町芸妓

新潟の三大財閥の旧斎藤家別邸です。旧斎藤家の迎賓用として大正時代に建てられました。もともと斎藤家は清酒問屋が家業でしたが、明治時代になって北前船の経営に本格的に乗り出して財を成しました。贅を尽くした庭園は、室内からパノラマ的に楽しめるよう工夫されていて、庭の中を巡りながら楽しむことができる日本庭園になっています。庭園は国の名勝に指定されています。また、旧斎藤家別邸では定期的に「古町芸妓」のお座敷遊びが体験できるイベントが開催されています。

 

この記事を書いた人

どもども

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