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映画「オーシャンズ」で出ていた人懐っこいコブダイは佐渡島のコブダイです。佐渡島の海に潜りたくなりました。

2020/11/25

 

佐渡島の海は美しく、佐渡島の沖合は、暖流の対馬海流と寒流のリマン海流が流れているので魚の種類が豊富です。南にいる魚と北にいる魚が一緒に見られることもあるので、ダイビングスポットとしても大変人気です。特に見ておきたいのは、佐渡島の海に生息しているコブダイです。現在、佐渡島の海で確認できるコブダイの中で、一番大きいコブダイは80cm前後。見た目とは裏腹にとても神経質なコブダイが、ダイバーたちの目の前を悠々と泳ぐ姿が見られるのは佐渡島ならではです。

コブダイは、漢字で瘤がある「鯛」と書きますが、ベラの仲間です。サザエ、カキ、カニ、エビなどの硬い餌を好みます。日本海や瀬戸内海に多く生息していて、新潟県佐渡島が日本海の北限です。成長するにつれて雌から雄へ性転換して、雄は額にコブが張り出し、アゴも突き出してきます。縄張り意識がとても強い魚です。雄の体長は80cmにもなり、大きいものでは1mを越えることもあります。雌はカンダイと呼ばれ、雄と比べてかなり小さいです。雄のようにコブは張り出さず、体長は大きくても雄の半分程度なので、昔はコブダイとは別な魚だと考えられていました。

佐渡島のコブダイが有名になったのは、2010年に日本で公開されたフランス映画「オーシャンズ」で、佐渡島の海に生息する1m超の2匹のコブダイが激しく縄張り争いする様子が紹介されたからです。この2匹のコブダイは、佐渡島・北小浦集落の沖合にある赤岩に生息していて、佐渡のダイバーたちの間では「デコッパチ」と「ゴルビー」と呼んでいました。その赤岩で約20年間ボスとして君臨していたのがデコッパチで、頭巾をかぶった武蔵坊弁慶のような大きなコブが特徴的なので、デコッパチという名前よりも「弁慶」の愛称で親しまれてきました。北小浦沖の赤岩は、エサが豊富なことから弁慶とNo2のゴルビーの間で激しい縄張り争いが行われていて、岩礁を分けるように、特にエサが豊富な方に弁慶が、その反対側にゴルビーが棲んでいました。長い間、2匹はライバルとして争っていましたが、2012年の秋から冬にかけて、2匹とも姿が見えなくなりました。老衰で死んでしまったようで、弁慶とゴルビーの年齢は30歳くらいから40歳くらいだったと考えられています。2013年の夏、ダイバーたちが集まり、弁慶とゴルビーの「お別れ会」が行われました。

いなくなった弁慶の縄張りを引き継いだ新しいボスは「ヤマト」と名付けられました。迫力のある顔立ちがアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の船首に似ているからです。そして佐渡のダイバーたちは、先代ボスの敬意を払って、今後は佐渡島の雄のコブダイの総称を「弁慶」と呼ぶことに決めました。

コブダイはとても神経質な魚なので、ダイバーがいると本来は逃げてしまいます。しかし、佐渡島・北小浦沖のコブダイは、佐渡のダイバーたちが、長い間、根気強く餌付けをしてきたので、ダイバーがいるとコブダイの方から近寄って来くるようになりました。

 

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どもども

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