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あぶくま洞と入水鍾乳洞を探検しているイメージイラスト

あぶくま洞&入水鍾乳洞

2022/02/14

水曜スペシャルの川口浩探検隊のような探検ができる「入水鍾乳洞」に行ってみた。

「あぶくま洞」と「入水鍾乳洞」は福島県田村市にある鍾乳洞です。あぶくま洞は1969年に石灰岩の採石場で発見されて、1973年に一般公開しました。あぶくま洞は8000万年という長い歳月をかけて創られた地底空間で、洞内の総延長は約3300m、その内720mが一般公開されています。鍾乳洞の地下水が織りなす鍾乳石の数と種類の多さは東洋一といわれています。

鍾乳石の種類(つらら石、石筍、石柱、鍾乳管、あぜ石、洞窟珊瑚、流れ石、曲がり石)の図解

石灰成分が溶けている水滴が鍾乳洞の天井から少しずつ落ちて、長い年月の間に徐々に結晶化して、いろいろ形の鍾乳石を創り出します。天井から垂れ下がっている「つらら石」、床から天井に向かって伸びている「石筍」、「つらら石」と「石筍」が繋がった「石柱」、壁を覆う「流れ石」など、鍾乳石はでき方や形状によって分類されます。「つらら石」が1cm伸びるのに100年かかるといわれていて、逆に「石筍」が1cm伸びるのにその3倍はかかるといわれています。

あぶくま洞

あぶくま洞「探検コース」のイラスト

あぶくま洞には600mの一般コースのほかに、120mの探検コースがあります。探検コースは、一般コースの途中より分かれていて、狭いところをかがんで進んだり、丸太のはしごや飛び石を渡ったりするなど、より探検気分が味わえます。

あぶくま洞の「滝根御殿」で開催されるコンサートを鑑賞しているイラスト

あぶくま洞で最大の地底空間「滝根御殿」は、高さ30m、足を踏み入れると幻想的で不思議な感覚に包まれてしまいます。毎年冬のイベントとして、さまざまなジャンルの音楽コンサートが開催されていて、天然の音響効果で奏でる演奏を楽しむことができます。

あぶくま洞の幻想的な空間「月の世界」を見学しているイラスト

あぶくま洞の幻想的な世界のラストを飾るのが「月の世界」と呼ばれる空間です。鍾乳石のほとんどの種類を観察することができ、調光システムを使った光の演出はとても人気があります。

あぶくま洞のイルミネーションのイラスト

あぶくま洞の入口と出口付近には、冬季期間、イルミネーションを設置しているので、幻想的な鍾乳洞とのコラボレーションを楽しむことができます。

入水鍾乳洞

入水鍾乳洞に入洞するイラスト

あぶくま洞から車で10分ほどの場所にある「入水(いりみず)鍾乳洞」は国の天然記念物に指定されています。1927年に発見されました。一般的な鍾乳洞観光とは違って、水温10度の冷たい地下水に濡れながら電気のない洞穴を奥まで進んで行くという探検隊のような気分になれる鍾乳洞です。

入水鍾乳洞のAコースを探検しているイラスト

全長900mの入水鍾乳洞の洞内は、入口から最奥部までをA、B、Cの3コースに分かれています。最初の150mのAコースは普段着のまま入れて、電気もあって、濡れることもほとんどありません。

入水鍾乳洞のBコース(最終地点のカボチャ岩まで)を探検しているイラスト

次の450mのBコースから奥は、電気のない暗闇の世界が広がっています。ろうそくや懐中電灯を灯して、冷たい水を膝まで浸かりながら、鍾乳洞の隙間をくぐったり、四つん這いになったりして奥へ進みます。濡れても良い服装でないと、最終地点のカボチャ岩まで辿りつくことができません。カボチャ岩までハラハラドキドキの冒険が楽しめます。

ケイビングを装着して案内人と一緒に入水鍾乳洞のCコースを探検しているイラスト

最奥部300mのCコースは案内人が必要で、趣味またはスポーツとして楽しみたい人向けです。ケイビングの装備が必要で、一度に随行できる人数も5人までと決まっています。

券売所でろうそく、合羽、ゴム草履などはレンタルできますが、下着まで濡れるので鍾乳洞を出た後の着替えは必要です。ろうそくも途中で消えることもあるのでヘッドライトの持参と帽子や手袋などもあった方が良いです。

 

あぶくま洞までのアクセス

JR東京駅からJR郡山駅まで東北新幹線で約1時間30分。JR郡山駅でJR磐越東線に乗り換えて、JR神俣駅まで約45分。JR神俣駅下車、タクシーで約10分。

入水鍾乳洞までのアクセス

JR郡山駅からJR菅谷駅までJR磐越東線で約40分。JR菅谷駅下車、徒歩約30分。またはタクシーで約5分。

 

この記事を書いた人

どもども

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