世界一長いベンチ(増穂浦海岸)
石川県の増穂浦海岸で桜貝を拾った後は、世界一長いベンチに座って美しい夕日を眺めましょう。
金沢から能登方面へ約1時間半のところにある増穂浦海岸は、能登半島の西能登と呼ばれる石川県志賀町に位置しています。日本海の荒波によって造り出された能登金剛と呼ばれる景観地、夕日が美しい海岸、「世界一長いベンチ」がある海岸としても知られています。増穂浦海岸は、神奈川県の由比ヶ浜、和歌山県の和歌浦と並んでたくさんの小さな貝が打ち上げられることでも有名な海岸(日本小貝三大名所)で、毎冬、ピンク色の桜貝を集めようとたくさんの観光客が訪れています。
桜貝が拾える名所
毎年、「貝寄せの風」と呼ばれる南西の風が吹く11月から翌年3月にかけて、増穂浦海岸にピンク色の桜貝をはじめ、色とりどりの小さな貝がたくさん打ち上げられていて、その種類は400種にも及ぶといわれます。地元では桜貝は「幸せを呼ぶ貝」として親しまれていて、貝殻を組み合わせて絵を描いたり、アクセサリーを作ったりして、貝細工がとても盛んに行われています。
世界一長いベンチ
増穂浦海岸には、1989年のギネスブックにも掲載された「世界一長いベンチ」という名前の全長460.9mのベンチがあります。増穂浦海岸は夕日の名所で、美しい夕日を多くの人に見てほしいという地元の人々の思いをきっかけに設けられました。
2003年、栃木県鹿沼市の市制55周年の記念イベントで550mの木製ベンチが作られたので、増穂浦海岸のベンチは世界一の座から陥落しました。現在、ギネス認定されている世界一長いベンチは、2012年に作られたスイスの1013mのベンチです。志賀町の観光担当者は、現存する長いベンチの中で増穂浦海岸のベンチの長さは世界で5位前後であると話していて、世界一でなくなった現在でも広く親しまれているので「世界一長いベンチ」の名前は変更する予定はないそうです。
ときめき桜回廊
ときめき桜貝廊は、「世界一長いベンチ」に沿って並べられたピンクとブルーのLED照明の灯りが海岸を彩るイルミネーションのイベントです。毎年8月上旬から11月下旬まで開催しています。ピンクは増穂浦海岸に打ち上げられる桜貝を、ブルーは志賀の里浜をイメージしています。
増穂浦(世界一長いベンチ)までのアクセス
東京から
JR東京駅からJR金沢駅まで北陸新幹線で約3時間。
大阪から
JR大阪駅からJR敦賀駅まで特急列車で約1時間30分。JR敦賀駅で北陸新幹線に乗り換え、JR金沢駅まで約40分。
JR金沢駅でIR石川鉄道線(七尾行)に乗り換え、そのままJR七尾線・津幡駅に乗り入れ(直結)、JR七尾線・羽咋駅まで約1時間。JR羽咋駅下車、羽咋駅前バス停から富来バス停まで路線バスで約1時間。富来バス停下車、世界一長いベンチまで徒歩約10分。
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