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仙台城跡の伊達政宗騎馬像のイラスト

仙台城

2021/01/02

仙台に訪れたら絶対に見ておきたいものは青葉城址の伊達政宗の騎馬像です。独眼竜のイメージですが眼帯が付いていません。いったい、どういうことなのでしょうか?

宮城県仙台市にある仙台城は、伊達家17代目当主で、仙台藩の初代藩主になった伊達政宗が築いた城です。本丸は1602年完成。天守台は造りましたが、徳川家康の警戒を避けるために、あえて天守閣は造らなかったといわれています。

仙台城は青葉山に位置しているので地元では「青葉城」と呼ばれて親しまれています。現在の仙台城は「仙台城跡」「青葉城址」として仙台市の人気の観光スポットとなっています。

仙台城鳥瞰図

仙台城 鳥瞰図

仙台城の本丸は、東は広瀬川に面した断崖、西は「御裏林(おうらばやし)」と呼ばれる山林、南は竜ノ口渓谷(たつのくちけいこく)に囲まれた守りやすく攻めにくい自然の地形を利用した山城です。政宗の死後、2代藩主の忠宗(ただむね)によって青葉山の麓に二の丸が築城されて、二の丸が完成した1639年以降は、幕末(1868年)まで二の丸が藩政の中心でした。明治時代になると仙台城は明治政府の管轄となって、二の丸に軍の施設が置かれましたが、1882年の火災で二の丸のほとんどの建物が焼失しました。また、本丸にあった建物も明治時代のはじめに取り壊されました。現在、城跡一帯は青葉山公園となっていて、本丸の跡地には伊達政宗の騎馬像のほか、宮城県護国神社や仙台城見聞館などがあります。二の丸は東北大学のキャンパス、三の丸は仙台市博物館になっています。遺構としては石垣などがわずかに残っているだけです。

仙台城の伊達政宗騎馬像

仙台城跡(青葉城址) 伊達政宗の騎馬像のイラスト

天守台に建つ伊達政宗の騎馬像は仙台の代表的な風景になっています。現在の騎馬像は1964年に設置された2代目です。初代の騎馬像は第二次世界大戦で金属供出されました。政宗は独眼竜として知られていますが、青葉城址の騎馬像をはじめ、死後につくられた肖像には眼帯姿のものがほとんどありません。これは政宗の遺言によるものといわれています。

ライトアップされた伊達政宗騎馬像

仙台城跡(青葉城址) 伊達政宗の騎馬像 ライトアップのイラスト

仙台城跡の伊達政宗の騎馬像と石垣が日没から23時までライトアップされます。本丸跡は標高130mの位置にあるので、眼下には仙台の中心市街の夜景を眺めることができます。

唱歌「荒城の月」のモデルになった仙台城

唱歌「荒城の月」のモデルになった仙台城のイラスト

中学校の唱歌となった「荒城の月」(作詞:土井晩翠/作曲:滝廉太郎)は、仙台で生まれた土井晩翠が、荒れ果てた「仙台城」をモデルにして作詞しました。

仙台城跡から眺める広瀬川

仙台城跡(青葉城址)から眺めた広瀬川のイラスト

広瀬川は仙台城の外堀のように流れています。本丸跡からも広瀬川を望むことができて、1970年代に大ヒットした『青葉城恋唄』の歌詞をメロディにのせながら口ずさんでしまいます。

仙台城の大手門跡と復元された脇櫓

仙台城跡の大手門と復元された脇櫓のイラスト

大手門とその脇櫓はどちらも戦前は国宝に指定されていましたが、1945年の仙台空襲で焼失。1967年に脇櫓が復元されました。

仙台城三の丸跡にある仙台市博物館

仙台城三の丸跡にある仙台市博物館のイラスト

仙台城三の丸跡に位置する仙台市博物館は、伊達家が仙台市に寄贈した文化財を保管・展示している博物館です。仙台藩に関連する歴史資料、文化資料、美術工芸品など約9万7000点が収蔵されていて、そのうち約1000点が展示されています。

仙台市博物館の敷地内にある伊達政宗の胸像のイラスト

仙台市博物館の敷地内にある伊達政宗の胸像は、1935年に本丸跡に設置された初代騎馬像の一部で、戦時中に金属供出のため撤去されたのですが、戦後の混乱の中で胸から上の部分が偶然発見されたものです。

仙台城の外堀(五色沼)

フィギュアスケートの発祥の地 仙台城跡の五色沼のイラスト

五色沼は、元々は仙台城を囲む外堀の一部で、三の丸の北側から大手門にかけて広がっていました。この五色沼は日本におけるフィギュアスケートの発祥の地といわれています。20世紀のはじめ、東北大学の学生がドイツ語教師からスケートを教わったのがはじまりで、その後、東北大学の卒業生が日本の各地でフィギュアスケートの普及と指導に努めました。

瑞鳳殿

伊達政宗の霊廟 瑞鳳殿のイラスト

瑞鳳殿は伊達政宗の霊廟です。1637年に造営された瑞鳳殿は桃山文化を伝える豪華絢爛な建物で戦前は国宝に指定されていましたが、仙台空襲によって焼失。1979年に再建されました。

大崎八幡宮

伊達政宗が造営した大崎八幡宮の社殿(権現造り)のイラスト

大崎八幡宮の社殿は、伊達政宗が上方から当代一流と謳われた名匠たちを招いて造営した桃山文化を代表する豪華絢爛な建物です。国宝に指定されています。神様が鎮座する本殿と人間が拝礼する拝殿を「石の間」と呼ばれる部屋でつないで一体化したのが特徴で、徳川家康(東照大権現)を祀る日光東照宮もこの様式を用いたので、この様式の社殿を「権現造」と呼んでいます。

 

この記事を書いた人

どもども

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