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日本神話『因幡の白兎』サメとサメの間を次々と渡る白うさぎのイラスト

白兎海岸に伝わる日本神話『因幡の白兎』

2020/11/22

『因幡の白兎』の日本神話に出てくる鳥取県の白兎海岸は日本で最初のラブストーリーの発祥地です!

白砂が美しい鳥取県の白兎海岸(はくとかいがん)は、日本神話『因幡の白兎』の舞台となった海岸です。白兎海岸は鳥取砂丘の一部分です。「日本の渚100選」にも選ばれています。白兎海岸の沖合には白うさぎが棲んでいたという淤岐ノ島(おきのしま)があります。淤岐ノ島から白兎海岸へ点々と続く岩礁は、神話の中でうさぎが海岸まで渡ってきたというサメの群れになぞられています。

『因幡の白兎』大国主神と八十神は八上姫にプロポーズするために出雲から因幡へ出かけているイラスト

日本神話「因幡の白兎」とは、「大国主神(おおくにぬしのかみ)」と「八十神(やそかみ)」(大国主神の兄神たち)が「八上姫」にプロポーズするために出雲の国(現在の島根県)から因幡の国(現在の鳥取県)へ訪れていました。

『因幡の白兎』騙されたサメが白兎の皮を剥ぎ取るイラスト

一方その頃、洪水で淤岐ノ島に流されてしまった白うさぎは因幡の国に帰りたいと思っていました。白うさぎはサメを淤岐ノ島から一列に並ばせて海を渡ろうとしましたが、最後の1匹で騙していた事がサメにばれてしまい、白うさぎはサメに皮を剥ぎ取られてしまいました。

『因幡の白兎』八十神が白うさぎに傷口を海水で洗い日光を浴びて風に晒すと治ると教えているイラスト

そこへ八十神が現れて、傷口を海水で洗い日光を浴びて風に晒すと傷が治ると教えてくれました。白うさぎは教えどおりに行いましたが、傷口はさらに痛み皮膚は真っ赤に腫れ上がってしまいました。

『因幡の白兎』大国主神が白うさぎに蒲の穂を傷口に塗るよう教えているイラスト

そこへ大国主神が現れて泣いている白うさぎに理由を尋ね、傷口を水で洗い流して蒲の穂の上で休んでいると傷も癒えると教えてあげました。白うさぎは教えどおりに行うと元の白うさぎに戻りました、という内容です。

『因幡の白兎』大国主神と八上姫は結婚すると予言する白うさぎのイラスト

その後、大国主神は、白うさぎから八上姫と結婚すると予言を受けます。

『因幡の白兎』の舞台になった白兎海岸のイラスト

白兎海岸の西端、気多ノ前(けたのさき)から約150m沖合に『因幡の白兎』で白兎が棲んでいたという「淤岐ノ島」があります。気多ノ前と淤岐ノ島の間には岩礁が線状に連なっていて、『因幡の白兎』では、この岩礁はサメの背に例えられています。海岸沿には神話を歌った石碑があります。

「恋人の聖地」として有名な白兎海岸の「愛の鐘」のイラスト

白うさぎが大国主神と八上姫の恋を取り持ったという伝説から、白兎海岸は「恋人の聖地」として知られています。気多ノ前展望広場(愛称は「白兎の丘」)には「愛の鐘」が設置されています。天気が良い時は、東は鳥取砂丘、西には大山が望めます。

白兎海岸の恋島にある石灯籠のイラスト

淤岐ノ島がすぐ近くに見える砂浜に、恋島と呼ばれる岩が砂に埋もれています。恋島は大国主神が八上姫にプロポーズした場所といわれています。1858年、地元の若者たちによって恋島に石灯篭が建てられました。

白兎海岸に鎮座している白兎神社の狛兎のイラスト

白兎海岸には白兎を祭神とした白兎神社が鎮座しています。周辺の原生林は国の天然記念物に指定されています。

 

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どもども

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