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柏崎の恋人岬

福浦八景

2022/06/23

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新潟県の南西部に位置する柏崎には、日本海の荒波に浸蝕された海岸線が続きます。その中でも、特に美しい8つの景観を「福浦八景」と呼んでいます。

「だるま岩」「番神岬」「御野立(おのだち)」「鴎が鼻(かもめがはな)」「猩々洞」「松が崎」「聖が鼻」「牛が首」と呼ばれる、岩礁、岬、洞穴、断崖、断層など、さまざまな種類の景観を楽しむことができます。

柏崎番神岬(日蓮聖人着岸の地)

1271年、鎌倉幕府の怒りを被り、日蓮聖人は佐渡島に流されました。1274年、佐渡流罪から赦免されて佐渡島から対岸の寺泊に渡る途中、暴風によって舟が流されて柏崎に漂着しました。番神岬が「日蓮聖人着岸の地」といわれています。

柏崎番神岬(『佐渡情話』のお弁が松))

柏崎には『佐渡情話』という悲恋物語が伝わっています。佐渡島の娘・お弁は、柏崎の船大工・藤吉に恋をして、毎晩、たらい舟を漕いで柏崎にやってきました。深い恋仲となった二人の待ち合わせ場所はいつも番神岬の松の下でした。この松は、番神・諏訪神社の境内にあって、「お弁が松」と呼ばれています。

柏崎松が崎(『佐渡情話』のお弁が滝)」

松が崎の断崖から青海川海岸に流れ落ちる滝があります。「佐渡情話」の悲恋物語にも語られる滝です。たらい舟を漕いで佐渡島から毎晩やって来るお弁の奇行ぶりに、藤吉は恐怖を感じるようになり、嵐の夜、お弁が目印にしていた番神岬の灯火を消してしまいます。お弁は目標を失ってしまい、数日後、その亡がらは青海川の海岸に打ち上げられました。その場所に滝が落ちていたので、「お弁が滝」と呼ばれるようになりました。

「お弁が滝」は鷗が鼻から見ることができます。また、青海川駅から、砂浜を歩いて滝つぼまで行けます。

JR信越本線「青海川駅」

JR信越本線にある青海川駅は「日本一海に近い駅」として有名です。新潟方面のホームの外側はすぐ海になっていて、駅の前は青海川海水浴場です。荒天時には、ホームまで波しぶきがかかるほど波が打ち寄せます。晴天時は佐渡島が眺められます。そして、日本海に沈む夕日はとても綺麗です。1993年に放送された人気ドラマ「高校教師」の最終回のロケ地にもなりました。

福浦八景(御野立公園から望む柏崎マリーナ)

1878年、明治天皇が北陸御巡幸の際に野立ちされ、風光を賞賛されたことから「御野立」と名づけられたエリアです。御野立とは、天皇などの高貴な人が立ち寄った場所のことです。現在は「御野立公園」として整備されています。すぐ近くには関東エリアの人たちも訪れる鯨波海水浴場があります。御野立公園の展望台からは、日本海越しに佐渡島を望み、右手には柏崎マリーナ、左手には霊峰・米山や鴎が鼻の海岸線など、綺麗な景色が堪能できます。

鯨波海岸の鬼穴

鯨波海岸の東端、御野立公園のすぐ下に、洞穴があります。昔、この洞穴に赤鬼が住んでいて村人たちを苦しめていました。村人たちは番神岬の神様にお願いして、鬼を追い払ってもらったという伝説が残っています。この洞穴は「鬼穴」と呼ばれています。

福浦八景(鴎が鼻・恋人岬にある恋愛成就スポット「愛の鐘」)

鴎が鼻から眺める霊峰・米山と米山大橋の風景は、柏崎を代表する景観となっています。近年、鴎が鼻は「恋人岬」と呼ばれるようになって、恋愛成就のスポットとして多くのカップルが訪れています。

米山大橋から見下ろす日本海

米山大橋は、柏崎と上越を結ぶ国道8号線。長さ約279m、地上からの高さ約53mの美しい真っ赤な橋です。鴎が鼻(恋人岬)から、霊峰・米山を背景に一緒に米山大橋を眺めると、日本海の青、米山大橋の赤のコントラストは、まるで絵画のような美しさです。

青海川駅と米山大橋

青海川駅から見上げる真っ赤な米山大橋は、とても大きく壮大です。また、米山大橋からは、福浦八景の1つ「鴎が鼻」の美しい海岸線を見ることができます。

福浦八景(猩々洞で行われているシーカヤック)

青海川海岸には、日本海の荒波が作り出した奥行き約80mの大きな洞穴があります。その洞穴には4種類のコウモリが約2万頭も生息しています。多種のコウモリが混ざって生息する例は全国的でも珍しいようです。洞穴の岩肌の色が、顔の赤い架空の動物「猩々」に似ていることから、「猩々洞」と呼ばれています。コウモリの保護の観点から洞穴の中へは入れませんが、夏の観光シーズンには、観光遊覧船で洞穴の近くまで行くことができます。

福浦八景(牛が首にある地層「層内褶曲」)

田塚が鼻にある断崖は、寝そべりながら水を飲んでいる牛の姿に似ているので「牛が首」と呼ばれています。この牛が首には、上下の平行な地層に挟まれて,曲がっていたり、途切れていたりする、学術的にも珍しい断層が見られます。この地層は「層内褶曲」と呼ばれ、東洋一の規模といわれています。

 

この記事を書いた人

どもども

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